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経済アナリスト森永康平さん「親父はすごい。同じように生きたい」父・卓郎さんは「原発不明の末期がん」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月8日 9時26分

経済アナリスト森永康平さん「親父はすごい。同じように生きたい」父・卓郎さんは「原発不明の末期がん」

経済アナリストの森永康平さん(C)日刊ゲンダイ

【死ぬまでにやりたいこれだけのこと】

 森永康平(経済アナリスト/39歳)

 昨年12月に膵臓がんのステージ4と公表した経済アナリストの森永卓郎さん(66)。「桜は見られない」と言われながら元気に執筆活動などを続け、著作が売れに売れている。長男で同じく経済アナリストの康平さんはそんな父親を支え、メディアで共演する機会が急増中。父親の背中を見ながら、自身の生き方と死について考えることが増えたという。

 ◇  ◇  ◇

 父は昔から「やりたいことは先延ばしにせず、すぐにやれ」と言う人でした。だから、父はこれまでやりたいようにやってきたし、余命宣告を受けてからも本を書き、独協大学経済学部のリモート講義を続けています。そんな姿を見ていると、父の言葉には説得力があるなと改めて感じ、より強く、僕もやりたいことを先延ばしにしてはいけないと思っているところです。

 父は去年11月上旬にがんの告知を受け、12月の終わりに公表しました。もともと糖尿の気があったので定期検診を受けていて、去年は少し体重が落ちていたので、「ダイエットしていないのに痩せるのは気になる」と医師に人間ドックを勧められて受診し、判明しました。

 自覚症状がないのでサードオピニオンまで受けました。でも、セカンドもサードも同じ「膵臓がんのステージ4」という診断でした。それで抗がん剤治療に踏み切りました。

 ところが、その翌日から体調が悪化。3日間でイチゴ2、3粒しか食べられないような状態に。すぐに抗がん剤治療を打ち切り、年が明けて体調が落ち着いてから米国に血液を送りパネル検査を受けたところ、95%膵臓がんではないと判明。現在では「原発不明がんの終末期」と診断が変わりました。

 現在はオプジーボ(がん免疫療法薬)の投与と血液免疫療法を受けながら週2回、1人で杖をつきながら、電車で都心までラジオ局や大学の講義の準備に出かけ、自宅では原稿執筆で徹夜も。終末期のイメージとはかけ離れていますが、食事量は母の3分の1ほどです。ただ、要介護3(重い方から3番目)の判定を受け、着替えなど日常生活は母の手伝いなしでは難しい状態ではあります。

子供たちに「経済」を知ってほしくて格闘技を

 余命宣告を受けたら、普通は仕事をやめ、家族と思い出づくりをしたり、ベッドで安静にしたりするものですよね。僕も父には無理しないでほしいと願っています。でも、言ってきく人ではありません。終末期であってもいつも通り活動している父の様子をメディアなどで知った方々から「勇気や希望をもらった」という声をたくさんいただきます。これは経済アナリストにはできないこと。いち人間として父はすごい人だなと感じています。

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