1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

裏金自民に衝撃!東京都議補選「2勝6敗」の大惨敗…ステルス支援の都知事選勝利ふっ飛ぶ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月8日 10時52分

裏金自民に衝撃!東京都議補選「2勝6敗」の大惨敗…ステルス支援の都知事選勝利ふっ飛ぶ

萩生田光一都連会長(右)の地元も敗北(C)日刊ゲンダイ

 もうひとつの首都決戦として注目された東京都議補欠選挙。都知事選で小池知事にステルス支援を強いられた自民党にとって、こっちがホントの戦場だったが、予想された通り、裏金自民への忌避感がクッキリ結果に表れた。「知事選勝利」が吹っ飛ぶような大惨敗である。

 都議補選は9選挙区(江東区、品川区、中野区、北区、板橋区、足立区、八王子市、府中市、南多摩=多摩市と稲城市)で行われ(定数各1)、自民は南多摩を除く、8選挙区に候補を擁立した。

 結果は2勝6敗。欠員が生じる前は5議席あったのに、板橋区と府中市の2つしか勝てなかった。岸田自民はトコトン嫌われたものだ。裏金事件へのフザケタ対応を世論は許していない。自民選対は「なんとか4勝」を目指していたが、逆風どころか暴風雨である。

 象徴的なのは、裏金2728万円をつくっていた萩生田都連会長の地元・八王子市だ。告示日に萩生田氏は、「逆風の原因を私自身がつくってしまった。申し訳ない」と謝罪したが、自民新人は一騎打ちとなった諸派元職に4万票以上の差をつけられた。

 不祥事続きの江東区では、都議会自民党の幹事長を務めた4期の元職が無所属新人に敗れた。

 一方、裏金議員の下村元文科相の地元・板橋区では、自民元職が勝利。「都民ファーストの会の候補のタマが悪かった」(都政関係者)ことに救われた。

「自民の調査では、江東、品川、北もなんとか最後は競り勝てるのではないかと望みをつないでいたのですが……」(自民党都連関係者)

地方からの「岸田降ろし」がますます顕著に

 4月の衆院3補選で全敗して以降、自民は地方選挙で連戦連敗の流れが続いている。

 都知事選での小池氏勝利は自民の勝利にはカウントできない。都議補選の大惨敗は、岸田政権の今後に影響を与えるのは間違いない。

「自民党イコール地方組織と言ってもいい。地方組織がしっかり選挙運動をやって支えていることが自民の強さ。ところが地方選挙で負け続け、屋台骨が揺らいでいる。深刻なのは、地方組織が選挙運動の手を抜いているわけではなく、ポスターを貼らせてもらえないなど、自民への嫌悪感が広がっていることです。地方の怒りはますます中央へ向かう。総裁選での岸田首相の再選は厳しくなる。地方からの岸田降ろしが顕著になるでしょう」(ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

 立憲民主党も振るわず、3選挙区に擁立し、獲得は1議席。共産は4区で全敗。維新も2区でゼロ。一方、都ファは小池効果か、4区で3議席。諸派と無所属が計3人当選した。

 都議補選にも既成政党不信の影だ。

  ◇  ◇  ◇

 都議補選の告示日の6月28日、自民党都連会長を続ける萩生田光一氏は地元・八王子市に現れていた。日刊ゲンダイの直撃取材でのやり取りは、関連記事【もっと読む】萩生田・自民都連会長が逆風下に地元八王子に現れたワケ…厳戒態勢の都議補選初日に直撃 で詳しく報じている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください