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「歩行が認知機能維持にいい」と聞いてすぐ実行する人の共通点【第一人者が教える 認知症のすべて】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月9日 9時26分

 会話が増えると、話題も広がります。「〇〇さん、旅行に行ってたんですって?」「この間教えてもらったカフェに行ってきましたよ」「ジムの近くにできたお店のランチがお得」などとおしゃべりするのが楽しくなってきました。

 また、スポーツジムの内容が「1人で、黙々とマシンを動かす」系ではなく、グループレッスン。会員同士との一体感が心地よく、そのうち顔見知りになり、時には一緒に食事に出かけるようにもなりました。

 それから6年。腕立て伏せを10回できるかできないかだった男性は、今では100回だってできる。一番年が離れたジム友達はまだ20代。ジムとは別にスポーツ大会に一緒に出場したり、公園で大縄跳びで遊んだり、河原でバーベキューをしたりと、以前では考えられなかった楽しみも見つけられたと話します。

 奥さんに至っては、年下の友人と海外旅行をした際、みな英語での会話を苦なくこなすことに衝撃を受け、毎朝30分、オンラインでの英会話レッスンを始めたとか。

「世界が広がった気分。仕事とは全く違うところでこんなに友達がたくさんできるとは思わなかった。長くジムに通えるように、食事内容に気を付けるようになり、お酒の量も少し減りました」(男性)

 不思議なことに、ジムで仲良くなった友達には、もともとは運動経験がなかったという人も多い。彼らも男性と同様、そのジムでの出会いを通して、いつの間にか生活スタイルが変わっていた──。そんな話をよくするそうです。

 Aということが合わなくても、Bであれば合うかもしれない。躊躇せずにいろんなことに試しに参加し、自分が楽しいと思うかどうかを見極めてほしいと、今年の5月21日号の本欄で提案しました。まさに、それです。予想外の楽しみが見つかり、男性が経験したかのように、別の世界へと連れて行ってくれるかもしれません。

(新井平伊/順天堂大学医学部名誉教授)

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