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杉浦悠太はミスしても勝ったが…夏場の難敵「強いラフ」で一度試してもらいたいアプローチがある(羽川豊)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月10日 11時40分

杉浦悠太はミスしても勝ったが…夏場の難敵「強いラフ」で一度試してもらいたいアプローチがある(羽川豊)

杉浦悠太(C)共同通信社

【羽川豊の視点 Weekly Watch】

 10日まで北の大地の網走にいます。東京の灼熱地獄が嘘のようにゴルフ場もとても爽やかです。

 前週の日本プロゴルフ選手権は気温35度を超える厳しい暑さの中、杉浦悠太が4日間首位を守る完全優勝で幕を閉じました。

「もしやプレーオフか?」と思わせたのが、最終日の18番(457ヤード)パー4です。第1打を左のバンカーに入れてしまい、ボールはアゴに近く第2打でグリーンは狙えません。フェアウエー(FW)に出すはずがミスショットで右サイドの深いラフへ。さらに、ピンまで58ヤードのアプローチはグリーンに乗せるも、下り傾斜で花道へ逆戻り。第4打はパターで寄せてボギーとしました。一騎打ちとなった蝉川泰果とは2打差あったので逃げ切ることができましたが、3打連続のミスは珍しいシーンでした。

 杉浦のアプローチは、傾斜を上り切ったグリーン面にボールを落とし、あとは転がってピンに寄せるはずが、距離を誤ったわけですが、FWから打てば、おそらくピンの2メートル以内にはついたはずです。

 アマチュアの皆さんも夏場の強いラフに手を焼いた経験はあるでしょう。

 ピンまで150ヤードの深いラフからグリーンを狙って外れても「仕方ない」と諦めもつきますが、ピンまで50ヤード前後からグリーンにさえ乗らないと悔しいものです。

 ゴルフはライの状況で打ち方を変えます。ラフなら芝の長さや葉の強さ、順目か逆目かなどを判断し、クラブの入れ方(入射角)を考えます。

 夏場の強いラフから一度試して欲しいアプローチがあります。

 ピンまで50ヤードとします。スタンスはややクローズ。SWのフェースを開いたクラブを上から鋭角に入れ、ピン方向ではなく、左へ振り抜くイメージです。うまくボールにコンタクトすればフワッと上がり、グリーンをキャッチします。

 ラフからのアプローチといえばオープンに構え、SWのフェースを開き、ボールの手前5センチぐらいからバンカーショットのようにダフらせ気味に打つというアマチュアが多いと思います。違和感があるでしょうから、まずは練習場でやってみてください。

 夏とは逆に、冬になれば芝は枯れ、雨や風もゴルフを難しくします。それでもスコアばかり追いかけず、状況に応じていろいろな打ち方を考えながらプレーするのも新しい発見があり、楽しみが増えてくると思います。

(羽川豊/プロゴルファー)

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