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攻めのリハビリで「評価」が重要なのはなぜか?【正解のリハビリ、最善の介護】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月10日 9時26分

 また、不穏などの認知機能低下による行動・心理症状(BPSD)の評価は、「阿部式BPSDスコア(ABS)」が簡単に使えて、内服治療の指標になります。岡山大医学部教授や国立精神・神経医療研究センター長を歴任した阿部康二氏(現宮城県石巻市立牡鹿病院院長)が開発した評価ツールで、徘徊や幻覚・妄想など10項目について重症度を判定できます。

 あらゆるリハビリを必要とする患者に対し、①意識面、②運動面、③ADL面、④高次脳機能面、⑤言語面、⑥嚥下面、⑦精神面の7項目を最低限評価して共有することで、どのように人間力を改善すべきかをチームで明確にできるうえ、本人や家族も理解しやすく、今どのくらい回復しているのか、今後の改善点はどこにあるのかも明確になります。

 リハビリ治療というと、訓練が重要だと思われがちですが、きちんとした「評価」が行われなければ、効果の判定が難しくなります。本人や家族にもわかりやすい評価と効果の説明が重要で、治療の目利きとバランスが大切なのです。

(酒向正春/ねりま健育会病院院長)

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