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「SASUKE」は五輪正式種目に…バラエティー番組“フォーマット販売”はTV局の救世主となるか

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月11日 10時46分

「SASUKE」は五輪正式種目に…バラエティー番組“フォーマット販売”はTV局の救世主となるか

「風雲!たけし城」ワールドプレミアの会見(2023年)/(C)日刊ゲンダイ

 TBS系の視聴者参加型スポーツ番組「SASUKE」が、番組史上初となる世界大会「SASUKEワールドカップ2024」(8月21日放送)を開催することになり、話題となっている。

 日本、アメリカ、ドイツ、フランス、オーストラリアの5カ国から選出された35人の精鋭が緑山スタジオに一堂に会し、世界一を決める戦いに挑むという。

「SASUKE」は1997年放送開始。いまや世界165の国と地域で放送され、25カ国以上で現地版が制作されている世界的な人気コンテンツだ。キー局編成関係者が解説する。

「TBSは30年以上前の『風雲!たけし城』から、こうした“フォーマット販売”に力を入れていて、『SASUKE』も、アメリカでは『Ninja Warrior』として制作され人気に火がつきました」

 “フォーマット販売”とは、番組の企画やコンセプトを海外のテレビ局に販売するもの。総務省の「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析」の報告書によれば、2020年度の放送コンテンツの海外販売数は3539本、海外輸出額は約571億円。この数字は年々増加傾向にあり、今後も拡大していく可能性が高いという。その内訳は、「番組放送権」「インターネット配信権」「商品化権」「番組フォーマット・リメーク権」などに分けられるが、テレビ局にとって、“フォーマット販売”はこの上なくオイシイものだという。

「『料理の鉄人』(フジテレビ系)はネットフリックスで、『¥マネーの虎』(日本テレビ系)は、欧米のテレビ局をはじめとする45カ国以上でリメーク版が制作されていますが、こちらは何もせずとも権利を販売するだけでお金になる。番組1回あたりは数十万~100万円程度と少額なのですが、再放送に関してもフィーは払われます。多くの国で制作されて、人気が出て長く続けば、何億、何十億という収入になる。バラエティー制作関係者にとって、フォーマット販売は、非常に有益なビジネスモデルなんです」(前出の編成関係者)

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 具体的にはどういうやりとりを経て番組フォーマットは売れるのか。

「年に一度、カンヌで『MIPCOM』というテレビ番組の見本市が開かれています。これはカンヌ国際映画祭のテレビ版のようなもので、テレビ番組の国際的な見本市。そこで、『MIPフォーマッツ』という部会があって、そこでバラエティー番組は売り買いされます」(バラエティー番組制作関係者)

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