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「おじさんのイケてるところを見せたい」とFリーグ、Jリーグ、コーチの三刀流に挑戦【松井大輔が激白】#17

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月13日 6時0分

「おじさんのイケてるところを見せたい」とFリーグ、Jリーグ、コーチの三刀流に挑戦【松井大輔が激白】#17

松井大輔(C)Norio ROKUKAWA / office La Strada

【流浪のファンタジスタ 松井大輔が激白】#17

 40代の挑戦はフットサルだけにとどまらなかった。2022年からはサッカーのYSCC横浜の一員としてJ3にも選手登録。フットサルとサッカーの「二刀流」という大いなるチャレンジに乗り出したのだ。「体育館と天然芝と試合環境も違えばボール(の質)もゴール(の大きさ)も違う。もちろん細かい戦術も違う。でもやりがいがありました」と爽やかな笑みを浮かべながら振り返った。

  ◇  ◇  ◇

 カタールW杯で日本がドイツ、スペインを撃破した22年。フットサルとサッカーの二刀流挑戦に踏み切った。併せて指導者講習や解説業にも携わるなど、超多忙な日々を過ごした。

「体が持つんだったらフットサルもサッカーもやりたいのが本音。最初は早朝6~8時のフットサル、午前9~11時のサッカーの練習を掛け持ちしていたんですが、40代の体はすぐに悲鳴を上げてしまいました。そこで途中から月・火・水をフットサル、木・金をサッカーとバランスを取るようにしました。サッカーは長年やっているから週後半の2日の練習だけでも大丈夫だけど、難しいのはフットサルの方。競技人数、使う筋肉や疲労部位も違う。もの凄く慎重に向き合わなければいけません。21年は3試合に出ただけ。戦術理解度も連係面もまだまだ。やることが多いんですよ」

 Fリーグ開幕を控えた22年5月、苦笑いしながらこう話してくれた。その直後、旧知の間柄である元INAC神戸の星川敬監督がYSCC横浜の指揮官に就任。「サッカーの方に来てほしい」と熱望され、それからJ3に同行するようになる。7月9日の八戸戦で2ゴールをマークして存在感を強烈にアピール。チームにとって不可欠な存在になっていった。

「40代で猛暑の中、リーグ戦を戦うのはかなり大変だけど、どんな状況でもまずは楽しむことが一番。自分がエンジョイできれば、見ている人たちも『松井が頑張っているから自分も頑張ろう』と思ってもらえる。41歳のおじさんがイケてるところを見せたいですね」

 心のどこかで投手と打者の二刀流を成功させた米大リーグ・大谷翔平(ドジャース)を意識していたのかもしれない。

「星川さんには、コーチ的な役割も任せてもらえたので若い選手にアドバイスしたり、自分なりに練習方法を考えたり、いろんな角度からサッカーを見ることができました。メンタル的なアプローチを近くで学べたのも大きかったですね。選手の可能性、潜在能力を見極める目も少しは養われたのかな。J3でも『この選手は上に行くだろうな』と感じる選手はいる。23年に加入して前半戦だけで11ゴールを挙げ、シーズン途中にJ1湘南に引き抜かれた福田翔生なんかは典型例。いい経験をさせてもらいました」

 フットサルとサッカーの選手に指導者と幅広い活動がかなった。YSCC横浜で過ごした時間は非常に有意義だった。

(元川悦子/サッカージャーナリスト)

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