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カブス今永昇太が初出場オールスターで「大役」の可能性 前半戦最後の登板で1カ月ぶり白星

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月11日 11時52分

カブス今永昇太が初出場オールスターで「大役」の可能性 前半戦最後の登板で1カ月ぶり白星

今永昇太(C)ロイター/USA TODAY Sports

 カブス・今永昇太(30)が日本時間11日、敵地ボルチモアでのオリオールズ戦に登板。メジャー1年目の左腕にとって、前半戦最後のマウンドとなったこの日は6回を6安打無失点、6奪三振で8勝目(2敗)。オリオールズの強力打線をねじ伏せ、6月16日のカージナルス戦以来、約1カ月ぶりの白星をあげた。

 ルーキーながら開幕からカブス投手陣をけん引し続けた働きを評価され、オールスター(17日=テキサス州アーリントン)のメンバーに選ばれた。渡米1年目での球宴出場は日本人選手では昨年のメッツ・千賀以来、9人目。ナ・リーグ中地区最下位に低迷するチームで唯一、選出され、球宴本番では大役を務める可能性が出てきた。

 当初、ナ・リーグの先発を務めると見られていた大谷の同僚でドジャースのエース右腕グラスノー(8勝5敗、防御率3.47)が腰の張りで負傷者リスト(IL)入りして出場を辞退。パイレーツの大物ルーキー右腕スキーンズ(5勝0敗、同2.12)は12日のホワイトソックス戦に登板予定で、チームの方針からレギュラーシーズンを優先するという。

 今永は開幕から9試合に登板した時点でメジャートップの防御率0.84をマーク。防御率が公式記録に採用された1913年以降、81年にドジャース・バレンズエラが記録したデビュー戦から9試合での0.91を更新して歴代トップに立った。衝撃的なデビューを果たし、ファンに強烈な印象を与えただけに、ナ・リーグの指揮を執るダイヤモンドバックス・ロブロ監督から先発に指名される可能性は十分にある。

 新人投手がオールスターの先発を務めるのは極めて稀で、95年のドジャース・野茂が最後だ。

 今永は球宴に選出された際、クラブハウスで「もし何か賞金を獲得できたら、皆で山分けしたい」とナインに大盤振る舞いすると宣言した。 

 メジャーの球宴は賞金が出ないため、実現できそうにないが、野茂以来の栄誉を手にする可能性はある。

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