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巨人・岡本和真「再々コンバート」懸念は杞憂に? 坂本勇人は再昇格、遊撃に新助っ人獲得

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月12日 12時12分

巨人・岡本和真「再々コンバート」懸念は杞憂に? 坂本勇人は再昇格、遊撃に新助っ人獲得

岡本和真(C)日刊ゲンダイ

 巨人の坂本勇人(35)が12日から一軍に合流する。

 11日の二軍戦に「2番・DH」で出場し、1打数無安打。二軍戦3試合で6打数無安打2四球ながら、12日のDeNA戦から一軍に再昇格する見通しとなった。

 打撃不振のため、6月26日に登録を抹消されていた。「だいぶズレている」と打撃の狂いを指摘していた阿部慎之助監督(45)もゴーサインを出した格好だが、その阿部監督はこの日のスポーツ報知のインタビューにこう答えている。

「(岡本)和真をレフトに持っていくこともあるかもしれない。(坂本)勇人も相当の覚悟で戻ってくるだろうから。ダメだったら外すし」

 同じ日、球団が獲得を発表した前ロッキーズ傘下3Aアルバカーキを退団した内野手、ココ・モンテス(27)の起用法については「三遊間。ファームの試合でショートとサードをやらせてみて」と話しており、大城は一塁、坂本は三塁、新助っ人のモンテスは遊撃、そして岡本和を左翼に回すという打撃重視のパワープレー構想を持っているのだ。巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言う。

「原監督時代、『チーム事情』と言って岡本を三塁から一塁、そして左翼へ回すことがあった。巨人の4番をたらい回しにしていいのか? そんなに軽いものなのか? と疑問に思っていました。周囲に軽い存在に見えてしまうのも良くない。ポジションがコロコロ変わるんじゃ、最も重要な『4番』の仕事に影響が出かねません。阿部監督も現役時代は不動の4番だったから、岡本を便利屋にはしないと思っていましたが……」

 ただ、この構想も坂本が本来の打撃を取り戻し、三塁手として出場してこそ。さるファーム関係者がこう言った。

「岡本も昨年までは、原監督の方針だからと、文句ひとつ言わずに複数ポジションをこなしていたけど、内、外野と守備位置がコロコロ変わるのは勘弁というのが本音。ただ、坂本の打撃の状態が上がっていない。二軍の試合にずっと出られては、若手の出場機会に影響するので、見切り昇格となっただけで、阿部監督が『だいぶズレている』と指摘したのは本音でしょう。『ダメなら外す』とも言っている。そうなると、三塁に岡本、遊撃に新外国人が入れば済みます」

 坂本の完全復活とリンクする岡本和の左翼構想。どうやらOBの懸念も杞憂に終わりそうである。

  ◇  ◇  ◇

 坂本はファームにいる間、桑田二軍監督の“斬新アドバイス”に「感激した」そうだ。いったいどんな指導が行われたのか。

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