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「当事者の会」元代表を誹謗中傷した20代女性送検…「言論の自由もある」と言い放った東山紀之はどう聞くのか

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月12日 15時32分

「当事者の会」元代表を誹謗中傷した20代女性送検…「言論の自由もある」と言い放った東山紀之はどう聞くのか

東山紀之社長(C)日刊ゲンダイ

 旧ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による連続性加害問題で、「当事者の会」元代表で作家の平本淳也氏(58)をSNSで誹謗中傷したとして、神奈川県警は投稿者の20代女性を脅迫と侮辱容疑でこのほど書類送検した。法曹関係者からは、こんな声があがった。

「長く警察が取り合わず、野放し状態だったのが、ようやく書類送検へと動き出した。デジタル化する犯罪対策のため警察はサイバー人材を中途採用しているそうです」

 平本氏はこう言う。

「被害届と告訴状の申告から、長い時間をかけた捜査の末、警察の尽力により、ようやく送検に至りました。誹謗中傷という主にインターネット上で繰り広げられる匿名での罵詈雑言は、卑怯で卑劣な犯罪です。そのことが改めて強く世間に認識されるのではないかと思っております」

「誹謗中傷の的にされた側は人生そのものを『侵害』されている」と平本淳也氏

 昨年秋には、誹謗中傷により「当事者の会」メンバーが亡くなってしまった。

「送検は犯罪歴に刻まれます。加害者にとって、一生背負う大きな傷となりますが、好き勝手に書き込みされる悪口で命が脅かされ、おののきながら日々の時間を過ごさなければならない苦痛で、誹謗中傷の的にされた側は人生そのものを『侵害』されている。それは『傷害』であり、消えることはありません。私たちは犯罪者の欲求を満たすための的ではありません。人間です。今日明日を一生懸命に生きているだけです。今回の書類送検が、いまだに蔓延しているSNS上での誹謗中傷のさらなる抑止につながってもらいたい」と続けた。

 投稿者は2023年、X(旧ツイッター)で「死ね」などと投稿。平本氏は県警に被害を相談のうえ、脅迫などの容疑で県警に告訴状を提出。これを受理した県警が投稿者の特定を進めていた。

 ことし3月には、ジャニー喜多川氏からの性加害を告発した元アイドルグループ「忍者」メンバー志賀泰伸氏へのネットでの誹謗中傷で、高松区検が侮辱罪で投稿者を略式起訴。高松簡裁は投稿者に罰金10万円の略式命令を出した。

「志賀氏のときと同様、匿名の書き込みであれ、投稿者の素性は早い段階で特定されるようになっています。捜査対象となれば自宅を警察が訪れ、パソコンやスマホを押収していくこともある。証拠隠滅を図ったとしても、一度書き込んで、ネットに公開されれば、それでアウト。送検された時点で前科、犯罪歴が永久に残るのです。実名がさらされるようになる日も遠くないでしょう」(マスコミ関係者)

 スマイルアップ社長の東山紀之氏は「言論の自由もある」と言い放ったが、そんな誹謗中傷には当然ながら厳しい代償があるということだ。

  ◇  ◇  ◇

 補償問題の進捗がどうにも遅い旧ジャニーズことSMILE-UP社。●関連記事【もっと読む】旧ジャニーズ性加害問題で問われる東山社長「解決への本気度」…国連は「救済措置が不十分」と指摘…では、国連に苦言を呈される同社の体たらくを詳報している。

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