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陣内智則が独自のワールドを確立できた理由 考え抜く工夫、こだわりと努力を惜しまないこと(本多正識)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月13日 9時26分

陣内智則が独自のワールドを確立できた理由 考え抜く工夫、こだわりと努力を惜しまないこと(本多正識)

陣内智則(C)日刊ゲンダイ

【お笑い界 偉人・奇人・変人伝】#200

 陣内智則の巻(上)

  ◇  ◇  ◇

「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)でお笑いタレント・永野くんにキレて飛びかかったことが話題になっている陣内智則くん。

“マジギレ”と騒がれていましたが、陣内くんのことなのでもっといい形になると計算していたはずですが、ちょっと計算通りにはいかなかったのかなという印象でした。その彼が、7日に行われた「ABCお笑いグランプリ」に審査員として出演し、ちょうど私もポッドキャストで話をするために本番を見に行っていて、久しぶりに会うことができました。

 開口一番「お体、大丈夫ですか?」と気遣ってくれて「おいくつにならはりました?」「66(歳)」「まだまだ若いですやん。NSC(の講師を)続けてください!」と励ましてもらいました。

 こういう優しさや気遣いが事務所の壁を越えて先輩に可愛がられ、後輩から慕われる大きな要因でしょう。

 陣内くんは私が講師を始めて3年目、NSC大阪11期生ですから、おそらく十分なアドバイスもできていなかったかと思います。当時はそれほど強く印象には残っていませんでしたが、1996年、年末の「オールザッツ漫才」(毎日放送)の若手漫才師トーナメントで1組欠員が出てしまい、吉本のプロデューサーがコンビを解散したばかりの陣内くんを呼び出しました。

 プロデューサーに「陣内どうやろ?」と相談され、「いまピンですけど」と言うと、「アイツやったらなんとかしよるやろ」と電話をかけると、「オールザッツのトーナメントに出ぇ! ひとりでもかまへん。頼むぞ!」という“むちゃぶり”で、漫才トーナメントにピン芸人で参加したのでした。

 陣内くんはハンディの大きい異種格闘技の中、大健闘し、確か3回戦まで勝ち残り、この出演がきっかけでピン芸人の「陣内智則」が誕生しました。

 その後は、みなさんもご存じの画像や音響を駆使して独自の「陣内ワールド」をつくり上げていきました。思いついても実際に具現化するのはむずかしいことですが、陣内くんは考え抜いて工夫を凝らしてネタにしてしまう。こだわりと努力を惜しまない、売れる要素・資質をしっかり持ち合わせています。

 次回は陣内くんに大きな借りをつくったお話を……。

(本多正識/漫才作家)

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