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渋野日向子はコロコロと替え、古江と山下は父親、西村と勝は不在…女子プロに専属コーチはいる?いらない?

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月13日 9時26分

渋野日向子はコロコロと替え、古江と山下は父親、西村と勝は不在…女子プロに専属コーチはいる?いらない?

暫定首位に立つ古江のコーチは父(C)ロイター/USA Today Sports

 エビアン選手権(エビアン・リゾートGC(6523ヤード・パー71)第2日。前日、首位に1打差6アンダーと好スタートを切った古江彩佳(24)がこの日もスコアを大きく伸ばし、13番ホールまで消化し、通算12アンダーで首位に立っている。試合は悪天で中断し、その後順延が決まった。

 その古江とある共通点があるのが、6月の全米女子プロで優勝を争い2位となり、今大会も通算イーブンパー暫定54位につけている山下美夢有(22)だ。この2人が指導を受けているのはプロコーチではなく父親だ。

 ツアー関係者が言う。

「山下のスイングは父と一緒に作り上げたもの。父は山下のスイングのズレなどをみつけ、修正できる。山下も絶対の信頼をおき、今のところプロコーチにつく考えはないようです。古江も独学でスイングを学んだ父がコーチ。古江自身が(日本ゴルフ協会の)ナショナルチーム(NT)で学んだ経験も大きいですが、今はスイングをチェックできる機器が色々あるし、映像のやり取りもできる。自分でスイング理論がわかっていれば1人でもできることはある。NTで同期だった西村優菜(23・通算4アンダー暫定25位.9ホール消化)もスイングコーチはいません。この2人は、自分で考える能力が非常に高く、今の女子プロ界では賢いプレーヤーの代表格です。NTのメンバーだった勝みなみ(26・通算イーブンパー)もフィジカルコーチはいるが、特定のスイングコーチにはついていません」

 対照的なのが、今季から米女子ツアーに参戦している稲見萌寧(24)だ。稲見もNT出身だが、国内からプロコーチを帯同。オフからスイング改造に取り組んでいるものの、今のところ成績に結びついていない。

「専属コーチにつくのがいいとか悪いとか、コーチを帯同しているのはどうかという問題ではない。個々の性格や情報収集力、ジュニア時代からの経験などにもよるでしょう。しかし、渋野(日向子=25・通算イーブンパー)に関しては、今挙げた選手とは異質と言えます」(前出関係者)

 渋野はプロ入り前から青木翔コーチの指導を受け、2019年全英女子オープンに優勝。その恩師の下を20年限りで離れ、石川遼などの助言を受けながらトップ位置が低いスイングに改造したが、結果を残せず22年オフに再び青木コーチの門をたたいた。ところが、昨秋から上田桃子(38)や吉田優利(24)を教える辻村明志コーチに師事している。

「渋野は青木コーチと別れ、ほぼ単独でスイング改造に取り組み泥沼にはまった。国内でプレーしていた頃、スイングについて記者から質問されると、上手く説明できないためか『それは青木コーチに聞いてください』と答えていたことがある。古江や西村が賢い選手の象徴とすれば、渋野はどちらかと言えばコーチを頼りながらも感覚重視の選手と言えるのではないか」(前出関係者)

 予想外の活躍でファンを驚かせることも多々あるが、成績が安定しないのは、そんなことが理由なのかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 この試合が渋野の完全復活への試金石になりそうだ。いったいどういうことか。

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