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【特別対談】南野陽子×松尾潔(1)「同学年の人が今も活躍していることがうれしい」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月15日 10時2分

南野 あの頃は私もデビュー前で、上京すらしてないです。上京したのが高2で、デビューしたのが高3。思い返せば、デビュー間際は両親に反対されたんだけど「私の人生は私が決める!」なんて言って押し切ろうとしたら、1個下の弟が「もし、売れんかったらどないするん?」ってボソッと言うんですよ。

松尾 弟さんが(笑)。

南野 「全部責任取らなあかんねんで。お姉ちゃんに責任取れるわけないやん」って言われると、「それもせやね、どないしょ、やめとこか」みたいな(笑)。

松尾 アハハ。じゃあ「この町を出てやる!」みたいなのはなかったんですか?

南野 ないない。それより「東京行ったら、これから毎朝、誰に起こしてもらったらいいの?」って(笑)。それでも、高2の夏休みに上京したんですけど。

■実際、ガツガツしてる感じが皆無でしたもんね(松尾)

松尾 実際、ガツガツしてる感じが皆無でしたもんね。だからかもしれないけど、デビューのときはスタートダッシュって印象が薄いんだよなあ。

南野 一応、少年マガジン、デラックスマガジン、キリンレモンのCM、とあったけど、新人賞レースには引っかからなかった。というのも、そこまで期待されてないというか、私はCBSソニーだったんですけど、当時のソニーは「ミスセブンティーン」の開催直後だったので、この年のキラキラ一押しは松本典子ちゃん。

松尾 松本典子さん! 笘篠(賢治)選手と結婚された。

南野 それに「東宝シンデレラ」があって「ホリプロスカウトキャラバン」があって、この年からおニャン子クラブまで始まったりしたから「一人くらい毛色の違う子がいてもいいか」、みたいな感じで。

松尾 その時代なんですね。

南野 デビューシングル「恥ずかしすぎて」をリリースしたのが1985年6月23日で、その日は池袋西武と山野楽器でデビューイベントをやったんですけど、翌日が松田聖子さんと神田正輝さんの結婚の日だったんです。聖子さんもCBSソニーだったから、スタッフが全員そっちの準備やら手伝いやらに駆り出されてしまって、私のデビューイベントにソニーの人は誰も来なかった(笑)。

■当時のアイドルは結婚が早い。私も長くやれるとも思わなかった(南野)

松尾 しかし、それを思うと、当時のアイドルって結婚が早いですよね。聖子さんだって当時でまだ23歳とか?

南野 そうそう、山口百恵さんが21歳、石野真子さんも20歳で結婚したし、当時のアイドルは結婚が早いんです。だから、私もそれほど長くやれるとも思わなかったです。

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