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黒田剛監督は日本サッカー界の風雲児か? それともSNSお祭り炎上男か?【J1町田ゼルビア黒田剛監督の正体】#1

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月16日 9時26分

黒田剛監督は日本サッカー界の風雲児か? それともSNSお祭り炎上男か?【J1町田ゼルビア黒田剛監督の正体】#1

黒田剛監督(C)Norio ROKUKAWA/office La Strada

【J1町田ゼルビア黒田剛監督の正体】#1

 青森山田高サッカー部を率いてJFA・U18プレミアリーグ、高校サッカー選手権、高校総体で何度も日本一に輝いた名伯楽の黒田剛監督(54)だが、2022年10月にJ2町田ゼルビアの指揮官に就任した時には「プロの選手経験もなければプロの現場も知らない。ま、お手並み拝見といくか」と冷ややかな反応が圧倒的だった。

 ところがJルーキー監督が2023年シーズンでチームをJ2初優勝・J1初昇格に導いてサッカー界を震撼させ、今季J1でも快進撃を続けて前半戦を首位で折り返し、第23節終了時点でもトップを維持して優勝争いをリードしている。しかし、称賛の声と同じくらいの批判にもさらされている。ストレートな物言いが誤解を招いたり、ネット住民に発言の一部を切り取られて炎上したり……。なかなか表に出てこない実像をサッカージャーナリストがペンネームで明かす。(第1回/全5回)

  ◇  ◇  ◇

 今、Jリーグでつくづく残念なことが起きています。

 話題の中心は町田ゼルビア、その指揮を執る黒田剛監督。3年前までは青森山田高校を率いて高校サッカーのタイトルを奪いまくっていました。
2023年にJ2だった町田の監督に転身すると、就任1年で悲願のJ1初昇格を達成。J1リーグ挑戦元年となった今年も、シーズンの半分を終わって首位キープ。過去の初昇格チームの記録を塗り替えているだけではなく、後半戦も優勝争い圏内で存在感を示してくれるでしょう。

 そんな大躍進の立役者になった黒田監督ですから、絶賛する声ばかり--かと思うとさにあらず。ずっと学校の先生だったという経歴のせいなのか、なかなかの「パワーワード」を使っちゃうから「炎上! 上等!」な感じになっています。

 とにかく「黒田監督」という単語があるだけで、まったく次元の違う単語と結びつけられて炎上しまくり、そこに監督が次の「パワーワード」を上乗せするもんだから、どんどん燃料が投下されて燃えまくっています。

 逆に言えば「黒田監督」が今、それだけSNSの「数字」を持っているのです。もしかしたら、町田ファンよりも熱心じゃないか? と思うほどアンチの皆さまが黒田監督の記事を読みまくり、余計に黒田監督の記事が増えていくという好循環。

 ところが、そんな騒動に嫌気がさした黒田監督が「今後の記者会見は必要最低限のことしか話さない」と宣言しちゃったもんですから、みんな大慌て。
今、監督のせりふを記事にして大ヒットを飛ばすことができるのは黒田監督だけ。Jリーグの救世主に思い直してもらわなければ、サッカーの話題が減ってしまいます。

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