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大岩J背番号「10」斉藤光毅が独占告白「自分たちがやっている作業が正解だと信じ、貪欲に前に進む」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月17日 9時26分

 そして22年夏にはオランダ1部のスパルタ・ロッテルダムに期限付き移籍。1年目から7ゴールを叩き出して評価も急上昇。2年目の昨季はシーズン途中のケガもあって3得点にとどまったが、「復帰後も立場を失わずに中心としてやれた」と大きな自信をつかんだ。

 現在は新天地探しの真っ最中。8月10日で23歳になるタイミングということもあり、次の環境が自身のキャリアを大きく左右することになるかも知れない。それだけに慎重にならざるを得ないだろう。そのかたわらで伊藤らU20W杯の仲間たちが、続々と欧州5大リーグに参戦。強い危機感を抱いている。

「U20のメンバーはもちろん、それ以外のA代表の選手からも刺激をもらっています。同い年の建英(久保=レアル・ソシエダード)もそのひとり。10代の頃からプレーを間近で見てきましたし、自信満々な立ち居振る舞いも目の当たりにして『そうなるべきだな』とは感じました。でも人によって性格はまちまちだし、考え方も得意なプレーも違う。自分にしかできないことをやって、上のレベルにたどり着きたいと思っています」

 あくまで自分自身のスタイルを貫き、上を目指していく覚悟だ。

 現時点では「山登りで言うとまだまだ下の方」と謙虚な口ぶりを見せているが、伸びしろが大きいのは間違いない。

「次の移籍先はまだ決まっていませんが(取材時点)、いずれにしても、僕の最終的な夢は『欧州CLの決勝で点を取ること』です。それを実現させるべく、一番の近道になる環境へ行きたい。そのためにも五輪はすごく重要なアピールの場。五輪でメダルを取れば、欧州クラブのGMとかも含めて、多くの人たちの見る目がガラリと変わる。このチャンスを確実にモノにしたいと思っています」とギラギラ感を前面に押し出す。

今度こそ万全の状態でフル稼働する

五輪直前合宿は7月12日、南仏のマルモールでスタートした。それまでの2週間はシティー・グループの移籍予備軍の若手数人とともに調整に励んだという。

「気温20度くらいで、半袖ではいられない気候でした。でもフランスは暑いのでJFAのスタッフから『暑熱対策はしっかりやるように』と言われました。なので、毎日熱いお風呂に40分、漬かっていました(笑)」

 過去2度の年代別W杯でケガに見舞われた経験もあり、独自の調整法で五輪本番に備え、今度こそ万全の状態でフル稼働するつもりだ。

「僕が最初に見た五輪は12年ロンドン大会。大津祐樹選手(昨年引退)が初戦のスペイン戦で決勝点を取ったことはよく覚えています。直近の東京五輪は、凄いメンツが揃っていたのにメダルを取れなかった。見ていて悔しかったですけど、それ以上に自分がピッチに立てないもどかしさを感じました。サッカー選手として試合現場にいられない悔しさは、何よりも大きい。だからこそ、今回は頑張らなきゃいけないと思っています。日本は(68年のメキシコ大会から)56年、メダルを取っていませんが、自分たちが取れれば、それがお手本になるし、W杯8強入りの指標にもなると思います。自分たちがやっている作業が正解だと信じて、貪欲に前に進んでいくしかないですね」

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