1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

大谷はシーズン後半戦、三冠王へまっしぐら ドジャース投壊がむしろ追い風になる理由

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月17日 9時26分

大谷はシーズン後半戦、三冠王へまっしぐら ドジャース投壊がむしろ追い風になる理由

大谷翔平(C)ロイター

「前半戦の最後の方はチームもちょっと苦しかったので、オールスターブレークをきっかけに、また新たな気持ちで再開したいなと思ってます」

 日本時間16日、球宴の前日会見で大谷翔平(30=ドジャース)が後半戦に向けてこう言った。

 なにしろ7月は4勝8敗と大きく負け越し。10失点以上が3回、9失点が2回と、点を取るそばから吐き出す状況が続いている。

 開幕から先発ローテを守っているのは2人だけ。2本柱のグラスノー(30)と山本由伸(25)をはじめとする主力投手が軒並み負傷者リスト入りしたり、マイナーに降格したりで実際問題、「ちょっと苦しい」どころの話ではない。ナ・リーグ西地区で2位のパドレスに7ゲーム差を付けた首位にいるのが不思議なほどだが、大谷はチームの窮状だからこそ期待できる。

 昨年7月28日、タイガースとのダブルヘッダーがいい例だ。大谷は1試合目に完封勝利。その45分後、休養を勧める首脳陣を制して2試合目にスタメン出場して2本の本塁打を放った。まるでマンガの主人公のような活躍をみせた。

 エンゼルスは当時、まだ、プレーオフの可能性が残っていた。厳密に言えば、プレーオフが消滅するかどうかの瀬戸際。自身もプレーできる状態と判断した大谷に、休む選択肢はなかったという。重要な局面になればなるほどモチベーションは上がり、とんでもないことをやってのけるのが大谷なのだ。

 今季にしてもそう。本塁打数が上昇曲線を描いたのは、チームリーダーでリードオフマンのベッツ(31)が左手骨折で離脱、代わって1番を務めるようになった6月18日のロッキーズ戦以降。ここまで計24試合で10本塁打。7月に入ってからは4試合連続を含む7盗塁と、打って走ってフル回転している。

 大谷はこの日、「ケガをしている人たちももちろん帰ってくる」とも言ったが、ドジャースはただでさえ故障を抱えている投手が多い。

 離脱中のグラスノーとビューラー(29)、開幕から先発ローテを守る2人のうちのひとりであるパクストン(35)は、いずれもトミー・ジョン手術を経験しているし、右肩腱板損傷の山本も右肘や左脇腹に故障歴がある。ケガや故障が癒えて戦列に復帰したとしても、シーズン終盤やプレーオフまで無事でいる保証はどこにもない。投手陣がピンチの状況に変わりはないのだ。

 大谷は29本塁打(2位に3本差のリーグトップ)、打率.316(トップと1分差の同2位)、69打点(トップと8点差の同3位)で前半戦を折り返した。投手陣は後半戦も計算できないことを考えたら、三冠王に向けて視界良好と言えそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷だが、開幕当初から指摘されてきた勝負弱さは相変わらず。チャンスに限れば平凡な打者になってしまう。 本人は力みを否定しているが、得点圏で出てしまう「悪癖」とは。

●関連記事【もっと読む】…ではそれらについて詳しく報じている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください