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日テレ「24時間テレビ」揺らぐ放送意義…“番組の顔”に旧ジャニ勢起用せず、問題山積でも強行する吉と凶

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月18日 11時12分

日テレ「24時間テレビ」揺らぐ放送意義…“番組の顔”に旧ジャニ勢起用せず、問題山積でも強行する吉と凶

存在意義が問われる「24時間テレビ」(C)日刊ゲンダイ

「現在、ダダ遅れのスケジュールと世間からの風当たりの強さに“放送して本当に大丈夫なのか”と局内では不安が広がっていますね」

 日本テレビ関係者が声を潜めてこう話すのは、同局の夏の風物詩「24時間テレビ47」(8月31日~9月1日放送)に関して。

 その制作発表が16日に行われたが、今年は番組の顔であるメインパーソナリティーを置かずに放送するという。2003年のTOKIO以来、旧ジャニーズ事務所のタレントをメインとして起用してきたが、今年はついにそれが途絶えた格好だ。代わりに「24人でつなぐ24時間テレビ」として、24人のタレントが代わる代わる出演し各企画を競う。

 ちなみに総合司会は、フリーアナの羽鳥慎一(53)、同局の水卜麻美アナ(37)、くりぃむしちゅーの上田晋也(54)。恒例のチャリティーマラソンは、タレントのやす子(25)。「マラソン児童養護施設募金」を新設し、寄付金は全額、全国の児童養護施設のために活用するという。

■局内には不安ばかり漂い…

 番組の公式サイトの冒頭には、総合プロデューサーの吉無田剛氏の「今年の放送にあたって」なる挨拶文が掲示されている。

 そこでは、昨年、発覚した系列局の募金横領問題に触れ、番組の根幹が揺らぐ事態に「一度、揺らいでしまった信頼はすぐには取り戻すことはできないと感じています。ただ一方で、これまで番組に携わってきた多くの出演者・スタッフが、心からの善意で、全力でチャリティーに取り組んできたことも事実で、支援を待っている方が全国にいることも事実です」として制作に踏み切った経緯を明かしている。前出の日テレ関係者の話。

「番組打ち切りの議論は、まさに局を二分する勢いでしたが、メインスポンサーである日産が継続の意思を示してくれたことが大きかった。ただし性加害問題が収束しきっていない旧ジャニーズ(現スタートエンターテイメント社)勢は、メインパーソナリティーでの出演をしぶり、こういう形になったようです」

 スポーツ紙放送担当記者が日テレを取り巻く現状についてこう続ける。

「募金横領問題や旧ジャニーズ事務所のタレントとの関係だけでなく、『セクシー田中さん』問題や大谷翔平の新居報道問題など、今の日テレは問題山積です。批判の声がやまない中でのチャリティー番組の強行は、まさに先行きが読めません」

 その吉凶は、端的にいえば、視聴率と募金額に表れるが、その点はどうなのか。

「昨年、歴代35位タイの11.3%に終わった平均視聴率(世帯)が、今年も2ケタが維持できるかどうかがカギとなるでしょう。メインではないですが“24人”のひとりとして、嵐の相葉雅紀の出演が発表されていますから、関係者は数字を持っているSnow ManやSixTONESら、スタート社の人気タレントのサプライズ出演の交渉を直前まで続けるようです。それと昨年は8億2000万円あった募金額が横領問題で今年はどうなるか、ですね」(番組関係者)

 問題山積の「24時間テレビ」。その存在意義を問われると同時に、今年はまさに正念場である。

  ◇  ◇  ◇

 24時間テレビの寄付金着服問題は、全容が解明されたとは言い難い。

 ●関連記事【もっと読む】水卜麻美アナ謝罪で幕引き「24時間テレビ」寄付金着服…日テレ内部で“反対の声なし”の体質…では、問題があたかもなかったことのように進んでいく様を伝えている。

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