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自民・茂木幹事長「説明責任を」どの口が? 自身にも燻る香典疑惑は堀井学氏とウリ二つ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月19日 11時32分

自民・茂木幹事長「説明責任を」どの口が? 自身にも燻る香典疑惑は堀井学氏とウリ二つ

過去には国会で野党の追及受けた張本人(自民党の茂木敏充幹事長)/(C)日刊ゲンダイ

「極めて遺憾だ。今後、しっかり説明責任をはたしてもらいたい」──。堀井学衆院議員(自民離党)が公選法違反容疑で東京地検特捜部の家宅捜索を受けたことに関し、自民党の茂木敏充幹事長が発表したコメントである。

 いったい、どの口が言うのか。茂木氏自身、過去には堀井と同じく地元選挙区内(栃木5区)の複数の有権者に「香典」を渡した公選法違反疑惑が報じられ、国会で野党の追及を受けた張本人だ。

 疑惑が噴出したのは、茂木氏が安倍政権の経済再生相だった2017年。週刊新潮は当時「さる茂木事務所の関係者」の話をこう記事にまとめた。

〈秘書らが、後援会の関係者のご不幸について新聞の訃報欄をチェックしています。事務員が香典を用意してくれて、それを茂木の代わりに持っていく。金額は5000円であることが多かったですね〉〈有力者や大物だと東京の秘書を通じて茂木本人に“お伺い”を立て、1万円になることもあります〉

 公選法は、政治家本人が持参する場合を除き、有権者への香典提供を禁じている。秘書に選挙区内の訃報を確認させ、香典の金額を決める際に議員本人と協議する手口は、ガサ入れをくらった堀井氏とウリ二つだ。

名前入り衆院手帳も地元有権者に配布

 また、同時期に茂木氏は地元有権者に衆院手帳や線香を無償で配ったとして公選法違反の疑いが指摘された。しかし、国会で追及された茂木氏は「政党支部の活動として使った」「配った物に私の名前は入っていない」などと弁明。あくまで自民党の政治活動の一環で配布したと訴え、「候補者の氏名を表示し、または氏名を類推されるような方法で寄付をしてはならない」と定めた公選法に違反しないと言い張ったのだ。

 日刊ゲンダイは当時、茂木事務所が作成したとされる「手帳配布先リスト」のコピーを入手。それをもとに選挙区を歩き、複数の有権者から「茂木さんからの頂き物だと思っています」といった証言を得た。その上、茂木氏の初当選時から知る男性は「当初は配った手帳の最後のページに『茂木敏充』のハンコが押されてあった」と明かしたのだ。

 名前入りの手帳の配布をやめたのは、違法性を認識していた証拠ではないか。いずれの疑惑も法的には時効を迎えているとはいえ、政治責任は残る。上から目線の「しっかり説明責任をはたしてもらいたい」なんて言えた義理か。その言葉は、そっくり茂木氏本人に跳ね返ってくる。

  ◇  ◇  ◇

 ●関連記事【詳しく知る】は必読。茂木氏が国会で香典疑惑を追及された様子が詳しく書かれている。

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