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菊池雄星が大谷の三冠王を左右する…今オフFA、好条件狙い「打倒」のモチベーション十分

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月19日 11時54分

菊池雄星が大谷の三冠王を左右する…今オフFA、好条件狙い「打倒」のモチベーション十分

菊池雄星(C)ロイター/USA TODAY Sports

 あす(日本時間20日)、メジャーリーグの後半戦が開幕する。大谷翔平(30)のドジャースは吉田正尚(31)が所属するレッドソックスとの3連戦で再スタート。同時に地区優勝やポストシーズン進出の可能性を残すチームは8月1日のトレードデッドラインに向けた交渉が活発化する。

 そんな中、トレード市場の目玉の一人に位置付けられているのが、今オフ、FAになるブルージェイズ・菊池雄星(33)だ。

 菊池は前半戦、チームトップタイの20試合に先発登板し、4勝8敗、防御率4.42。移籍市場の目玉左腕としては物足りない数字だが、これはチーム総失策56個(リーグワースト6位)の味方の拙守と貧打(総得点390=同ワースト5位)に足を引っ張られているからだ。貢献度は高く、WARは2.0とまずまずだ。

 メジャーでも貴重な左腕だけに、トレード市場では争奪戦が展開されそうだが、菊池の移籍先として有力視されるのがドジャースと同じナ・リーグ西地区のパドレスだ。50勝49敗の勝率.505で前半戦を折り返したパ軍は、首位ドジャースと7ゲーム差でダイヤモンドバックスと地区2位を争っている。

■同じナ・リーグ西地区のパドレス、Dバックスが急浮上

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。

「パ軍は前半戦、ダルビッシュ、マスグローブの両エース右腕が故障がちで機能しなかった。ダルは5月末に負傷者リストに入って離脱し、その後7月初めに『家族に関する個人的な事情』で制限リスト入り、復帰の時期は未定とされている。7月はローテを4人で回し、オープナーを起用して辛うじて乗り切っている状態です。現状、先発陣は右投手しかいないため、菊池は喉から手が出るほど欲しいはずです。パドレスは、ワイルドカードはもちろん、地区優勝の可能性もあり、後半戦の巻き返しに向け、プレラーGMは菊池獲得に惜しげもなく若手有望株を放出するはずです」

抜群の安定感と大きい貢献度

 昨季のナ・リーグ覇者でパドレスと地区2位争いのダイヤモンドバックスも菊池の獲得に乗り出すという。

 ダ軍は昨オフ、レンジャーズから1年約38億円でFA移籍した唯一の先発左腕モンゴメリー(31)が6勝5敗、防御率6.44と期待を裏切っている。

「パドレス同様、左腕が手薄だけに当然、菊池を獲得候補としてリストアップしているはずです」(前出の友成氏)

 菊池がナ・リーグ西地区のどちらかの球団に移籍すれば、大谷にとっては厄介な存在になりそうだ。大谷は花巻東高(岩手)の先輩である菊池に対して、通算20打数6安打の打率.300、3本塁打、4打点。エンゼルス時代はカモにしていたとはいえ、今季の菊池は左打者に対して被打率.237、3本塁打と結果を残している。

「菊池は今季、速球の平均球速が増し(昨季の約153キロから約154キロ)、制球も安定した(与四球率6.9%から5.8%)。今オフ、FAによる好条件を勝ち取るためにも、大谷を抑えて各球団のGMへのアピールにつなげたいはずです。昨季、ツインズとのワイルドカード第2戦で自身が救援に失敗して敗退しただけに、個人的にも2年連続ポストシーズン進出に向けてモチベーションは高い。対戦が実現すれば、大谷も簡単には攻略できないのではないか」(友成氏)

 ド軍とパ軍の直接対決は今月末の2連戦も含めて残り5試合。レギュラーシーズン終盤の9月25日からは3連戦が組まれており、三冠王を狙う大谷に菊池が立ちはだかるかもしれない。

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