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サザンは高齢不安? 夏フェス引退も…活動を続けてもらうだけでノーベル賞ものだ(城下尊之)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月20日 9時26分

サザンは高齢不安? 夏フェス引退も…活動を続けてもらうだけでノーベル賞ものだ(城下尊之)

桑田佳祐(C)日刊ゲンダイ

【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】

 先月25日に46回目のデビュー記念日を迎えたサザンオールスターズ。今年の冬には9年ぶり16枚目のアルバムを発売する予定であることが明らかになっている。

 相変わらず精力的な音楽活動だ。9月には、茨城県で開催される野外フェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」にも大トリで出演するが、桑田佳祐(68)が「今回が最後の夏フェス出演」とコメントを出している。「我々高齢者バンドにとって、令和の夏は暑すぎるよ(笑)」というわけだ。

 この発表を聞いて、「そりゃそうだ」と強く思った。僕も学生時代にこのバンドのデビューに触れて熱狂した、いわば同世代ファン。パーカッションの野沢秀行は70歳の古希目前で、メンバーも全員70代が見えてきて、夏の暑い盛りの屋外での音楽フェスは相当キツイというのがよくわかる。サザンといえば、夏のイメージ。デビュー曲「勝手にシンドバッド」のほか、「チャコの海岸物語」「真夏の果実」「涙のキッス」「夏をあきらめて」などのメロディーや歌詞が次々と浮かぶ。だが、昨今の夏はただでさえ異常な暑さで、8月どころか9月、10月でも危ない。まかり間違って熱中症でダウンしたら、命にかかわるといっても過言ではない。

 もっとも、サザンのファンは幅広く、彼らの決断に納得する層も多いし、これといった文句の声は聞こえてこない。そもそもサザンは、コンサートを開けば毎回、「チケットが取れない」と悲鳴が上がるほどの人気。久々のアルバムや新曲「恋のブギウギナイト」を待ちわび、期待するファンが多く、出せば大ヒットとなる。

 その一方で、作詞・作曲を担当している桑田には大きなプレッシャーがあるという。ファンが納得する楽曲でなくてはならず、それでいて新しさやエンターテインメント性も求められる。その「生みの苦しみ」が大変なのだそうだ。ソロ活動とは次元が違うようだ。

 こうした音楽活動を46年も続けていくだけでも偉業で、70代間近の体力的なことを考えれば、夏の活動からの勇退もファンは別に構わない。海外には北米ツアーを成功させたローリング・ストーンズのような先輩もいるが、サザンも彼ららしい活動を長く続けられることが意義あることだと思う。続けてもらうだけでもファンにはノーベル賞ものだ。

(城下尊之/芸能ジャーナリスト)

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