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美川憲一「もういいわ」和田アキ子「ありえない」…切り捨てた重鎮に見捨てられたNHK紅白の末路

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月20日 9時26分

美川憲一「もういいわ」和田アキ子「ありえない」…切り捨てた重鎮に見捨てられたNHK紅白の末路

「紅白はもういいわ」(C)日刊ゲンダイ

 歌手生活60周年記念コンサートを開催した美川憲一(78)が、NHK紅白歌合戦にキツイ一言を放った。

 60周年を記念した美川の最新シングル「これで良しとする」(9月25日発売)は、作曲がB'zの松本孝弘(63)、作詞がGLAYのTAKURO(53)という豪華&異色の組み合わせで話題に。コンサートはNHKのある渋谷で行われ、60周年の節目の年ということもあり、2009年以来、遠ざかっている紅白歌合戦への出場を問われた美川は「もういいわ」とコメント。高額な衣装代を理由に報道陣を煙に巻いたが、美川にとって紅白はすでに過去のものになっているという。

「21年の紅白では50回連続出場していた五木ひろしも切られ、それ以前に和田アキ子、小林幸子、山本譲二といった大御所も選出されていません。ヒットのないベテランの代わりに若手の起用が目立ちますが、レコードやCDが主流だった時代とは音楽の流通が様変わりし、国民的ヒットが生まれにくい状況で、老若男女が楽しめる歌番組というのが成立しづらくなっています」(芸能ライター)

 美川は以前、雑誌のインタビューで紅白について次のように語っている。

■大人の対応をしなかったNHK
 
《やっぱり紅白はすべての年齢層の人たちが楽しめる番組なの。いっそ、その年のヒット曲を集めるというのはやめにして、前半は若手、後半は昭和のヒット曲を振り返る番組にしたらいいんじゃないかしら》(「週刊ポスト」21/1/1.7合併号)

 昨年末の紅白は、旧ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏の性加害問題で、同事務所所属のグループの出演はゼロに。その代わりに、K-POP勢や若手の出場が目立ったが、若返りの甲斐もなく第1部の視聴率は30%の大台を割り、歴代ワーストを記録した。

 紅白にモノ申したベテランは美川だけではない。

「16年年末の紅白で40回目の出場となるはずだった和田アキ子もリストラされています。和田は歌手として大トリだけでなく、司会を務めています。16年の落選の際は『毎日泣いた』というほどショックだったようで、そんな功労者を容赦なく切り捨てたNHKに対して、『大人の対応をしてほしかった』と恨み節を語っています。若返りを図ったからと言って、紅白の視聴率は回復の見込みはありません。今となっては誰もが知っている往年の歌手のヒット曲が聞ける紅白が貴重だったという声も少なくありません」(週刊誌記者)

 今年の年末はどういうメンバーが顔をそろえるのか。国民的歌番組としての存在意義はもはや失われているといっていいだろう。

◇ ◇ ◇

 美川がオネエキャラ、ご意見番に転身するまでの苦難の道のりについて、●関連記事〈【もっと読む】美川憲一がジャニー氏性加害問題に言及した重み…“オネエキャラ”転身までの苦難の道のり〉で詳報している。

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