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オリンピアンの大甘同情論に透ける「特権意識」…血税注ぎ込まれているだけに厳罰必至の当然【体操女子・宮田笙子 飲酒喫煙でパリ五輪辞退の波紋】#2

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月20日 9時26分

オリンピアンの大甘同情論に透ける「特権意識」…血税注ぎ込まれているだけに厳罰必至の当然【体操女子・宮田笙子 飲酒喫煙でパリ五輪辞退の波紋】#2

順大の原田睦巳監督(C)日刊ゲンダイ

【体操女子・宮田笙子 飲酒喫煙でパリ五輪辞退の波紋】#2

 自らの不始末で開幕直前にパリ五輪への出場を辞退することになったそんな宮田に対し、同情論も出ている。

 元都知事の猪瀬直樹参議院は自身のX(旧ツイッター)を更新し、《つくづく日本人は劣化している。たかがタバコで何を騒いでいるのか。麻薬じゃないんだぞ? 規則尽くめの杓子定規が日本をダメにしてきたのだ。こんな些細なことで19歳の夢を潰すつもりか!》と投稿。元陸上男子400メートルハードルの選手で2008年北京五輪に出場した為末大氏も、体操連盟の会見前に自身のXで宮田について、《問題だったとは思いますが、代表権を奪うほどではないと思います。どうか冷静な判断をお願いします》と私見を綴った。

「若者の夢を潰すなという意見は耳心地が良く聞こえるものの、未成年の喫煙・飲酒は明らかな脱法行為です。ルールを破ればペナルティを受けて当然で、日本代表選手といえども、例外はありません。ましてや、宮田選手はNTCで飲酒をしていたことも認めている。元トップアスリートの為末氏なら、それがどういうことか誰よりも分かっているはずです」

 と、長く五輪を取材するスポーツライターの津田俊樹氏がこう続ける。

「世界で戦うアスリートにとってNTCは神聖な場所で、しかも370億円をかけて国が建設したものです。つまり国民の税金が投入されている。そこでルールを破ったのだから、五輪出場辞退は当然の報いだと思う。若いからこそなあなあで済ませてはいけないし、若者の未来を憂うのなら、大事なのは厳しいペナルティを課したうえでセカンドチャンスを与えること、そのための手助けをすることでしょう。問題の詳細が明らかになる前に宮田選手を庇い、同情するのは余りに軽率で、根底にはオリンピアンは特別だという傲慢さ、特権意識も透けて見える。さらに言えば、アスリートには、強ければいい、勝てばいいという勝利至上主義が根深く蔓延っている証左ではないか」

 まったくだ。14日にはサッカー日本代表の佐野海舟が性的暴行の疑いで逮捕されたばかり。スポーツ界の不祥事が後を絶たないわけである。(つづく)

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