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メキシコ投資に米ウォール街も熱視線…手軽な投資信託が好成績をあげている【マネーの教科書】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月20日 9時26分

メキシコ投資に米ウォール街も熱視線…手軽な投資信託が好成績をあげている【マネーの教科書】

企業によるメキシコ直接投資は3年連続最高額を更新(首都のメキシコ・シティー) (C)Vincent Isore/IP3 via ZUMA Press/共同通信イメージズ

【マネーの教科書】#63

 企業によるメキシコへの直接投資が増加している。コロナ禍に突入した2020年以降、3年連続で最高額を更新した。ジェトロによると、23年の日本からメキシコへの投資額は前年比約61%増となり、米国、スペイン、カナダに次ぐ4番目となったという。

■国際サプライチェーンの再編の勝ち組に

 背景にあるのは、「ニアショアリング」だ。解決が見えない米中対立が続く中で、米国の近くに生産拠点を移す企業が増えている。外務省によると、23年の米国の輸入相手国では、中国が3位に順位を落とし、代わりにメキシコがトップになっている。コロナ禍で混乱した国際サプライチェーンの再編が進み、その勝ち組がメキシコになっているようだ。

 1月のブルームバーグの記事によると、ウォール街もメキシコに熱視線を送っているという。バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス・グループがそろって24年の投資銀行収入が急増すると予測している。

 となればメキシコへの投資を検討したくなるところだが、手軽に投資できるのはETFだ。「iシェアーズMSCIメキシコ・キャップトETF」(EWW)は、メキシコの株価指数に連動する商品。ネット証券で購入できる。メキシコの株価は6月に行われた大統領選の影響で下がっていたが、いまは回復しつつある。

 分散投資しながらメキシコの経済発展を享受するなら、投資信託を利用する方法もある。SBIアセットマネジメントの「EXE-i グローバルサウス株式ファンド」は、南半球を中心に位置する新興国・発展途上国の株式に分散投資を行う。国別の組み入れ上位を見ると、インド約26%、ブラジル約19%、メキシコ約10%となっている。23年10月に設定され、24年6月末までの約8カ月の騰落率は約19%。

 ピクテ・ジャパンの「iTrust新興国株式」は、15~64歳の生産年齢人口が伸びている国のみに分散投資をする商品。新興国であっても中国や韓国、台湾のように労働人口が減少している国を排除することで、高い成長を狙う。国別の組み入れ上位はインド約19%、ブラジル約18%、メキシコ約15%となっている。過去1年の騰落率は約30%、3年で約70%と好成績だ。

(ジャーナリスト・向山勇)

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