トランプ銃撃事件めぐるサンモニ膳場貴子発言の裏で…テレ朝下平さやかアナも冷や汗だった?
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月21日 9時26分
膳場貴子(C)日刊ゲンダイ
米トランプ前大統領の暗殺未遂事件は新聞などではあまり報じられていないが、メディアでも物議を醸した。
事件当日14日に「サンデーモーニング」(TBS系)で元外務事務次官の薮中三十二氏が「(トランプ氏の選挙が)有利に働く可能性がある」と語ったのを受けて膳場貴子キャスターが「プラスのアピールになりかねない」とコメント。これが事件直後の発言としては不適切と指摘され、X(旧ツイッター)などで大騒ぎになったのだ。
キャスターにだって思想信条があるのは当然だが、語るに落ちた感があり、「私のいちばんダメなところが出てしまいました」といったん投稿後、削除した。
トランプを当選させたくない気持ちはわかるが…
しかし、この騒動の裏でヒヤヒヤしていたに違いない人たちもいる。同日昼のテレビ朝日のニュースで事件について伝えた下平さやかアナだ。
まなじりを決したような表情で「大統領選がトランプ氏に有利に働く可能性があります」と薮中氏や膳場と同じようなニュアンスを伝えた。
重ねて現地の記者が「トランプ氏に有利に働く」とコメント。テレ朝は朝の「サンデーLIVE!!」がトランプ陣営の自作自演の可能性を伝えたという投稿がなされ、これをMC平石直之が否定する騒ぎになった。
これらから感じるのはトランプの生命のことより、選挙で勝たせないための報道を暗に展開しているということだろうか。
これで思い出したのはテレビ界を揺るがす大騒動になった1993年の椿発言事件。テレ朝は自民党に圧力をかけられたことに対し、当時、取締役報道局長だった椿貞良が「自民党政権の存続を絶対に阻止する」と発言、反自民の報道をしようと呼びかけたというもので放送法違反が問われた。
普段から民主主義とかコンプライアンスを声高に叫ぶテレビがこれでは困ったもの。同時刻の昼のNHKは「今後の選挙戦に影響する」と伝えたが、この程度がまっとうだろう。戦争だテロだという時代だからこそ、テレビには冷静さや平常心が必要では。煽ってどうする?
(峯田淳/日刊ゲンダイ)
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