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小芝風花「GO HOME」はハマり役 明るく嫌みのないキャラがピタリ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月21日 9時26分

小芝風花「GO HOME」はハマり役 明るく嫌みのないキャラがピタリ

小芝風花(C)日刊ゲンダイ

 やはり小芝風花はこういうドラマが似合う。日本テレビ系「GO HOME~警視庁身元不明人相談室~」(土曜夜9時)は、どこの誰か分からない遺体の身元を調べる地味な部署に、希望してやってきた捜査員の奮闘を描く警察エンターテインメントで、まさに小芝ははまり役である。

「身元不明者(遺体)をなんとか家族や恋人のもとに帰らせてあげようと奔走する役どころですが、テンポよく軽妙に演じてます。ちょっとあわて者で、キュートで、一生懸命なあまり、時に突っ走ってしまうけなげなお姉さん役は、彼女の得意とするところでしょう。この春に、NHK『天使の耳~交通警察の夜』でも、そんな新人交通警官をやって、ピタリでした」(テレビ情報誌編集デスク)

「トクサツガガガ」(NHK)、「美食探偵 明智五郎」(日テレ系)、「妖怪シェアハウス」(テレビ朝日系)ではコメディエンヌの本領発揮、「フェルマーの料理」(TBS系)では前菜シェフをクールに演じるなど実に器用だ。

 おそらく地なのだろうが、明るくて嫌みのない印象は好感度抜群。CMでも「やかんの麦茶」の人懐っこい店員、SMBCモビットの執事の竹中直人に気づかいするお嬢さまのファンは多いと思う。

「違和感があったのは、冬ドラマ『大奥』の将軍の正室役ですが、あれは明らかにフジテレビが小芝の使い方を間違ったんです。さすがに、ドロドロの時代劇は似合いませんよ」(ドラマ制作会社プロデューサー)

 来年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」では、悪徳金貸しに1400両(約1億4000万円)で身請けされ、波瀾万丈の人生を送る吉原の伝説の遊女・五代目瀬川が決まっている。時代劇だが、瀬川はきっぷのいい太夫だったというから、小芝に合っていそうだ。

 ところで、「GO HOME」の「身元不明人相談室」は実在する警視庁の部署だ。正式には「鑑識課身元不明相談室」で、部屋にはドラマの通り、不明者の似顔絵パネルも掲示されている。「毎年東京都内において亡くなり、身元が分からないご遺体が、約100体あります。これらのご遺体は、身内の引き取り手がなく、無縁仏となっています」という。相談室のホームページにその一覧が発見年別にあって、これがリアルでなかなか凄い。

 たとえば、令和5年3月18日に江戸川区松島で発見された男性遺体は、「年齢60~80歳、身長165~175㎝、中肉・白髪混じり・しみ(右ほほ)、黒色ポロシャツ・黒色ズボン、所持品は鍵・黒色財布」と細かい。似顔絵では穏やかそうな中高年だ。

「身元不明相談室は全国の道府県警にもあって、行方が分からない家族ではないかなどの問い合わせがあると、データベースやDNAで絞っていきます。ただ、身元が判明するのは1割から2割だそうです」(警視庁担当記者)

 ドラマでは、小芝とバディーの大島優子が八面六臂の活躍で事件を解決し、遺骨を家族に届けるが、実際はなかなか難しいようだ。

(コラムニスト・海原かみな)

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