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巨人阿部監督「長期政権」に現実味…「ほぼ平均値」のチームで首位ターン、オーナーお墨付き

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月23日 8時52分

巨人阿部監督「長期政権」に現実味…「ほぼ平均値」のチームで首位ターン、オーナーお墨付き

阿部監督は来季以降も指揮を執る?(C)日刊ゲンダイ

「首位ターンはうれしそうでした」

 巨人の阿部慎之助監督(45)が昨22日、読売新聞東京本社を訪れ、山口寿一オーナー(67)に前半戦の首位ターンを報告後、冒頭のコメントである。

 89試合で46勝38敗5分け貯金8。阿部監督は「投手が頑張っているんだけど、『船迫と高梨がいて良かったですね』と言ってくださって。今後のチームのことを話させていただいた」と胸を張った。

 一方の山口オーナーはその後、都内で行われた12球団オーナー会議に出席。「首位ターンということで非常にありがたい。よくやってくれている。監督が最近のプロ野球の傾向をよく踏まえて、去年の就任が決まった頃からチーム作りを考えていた。それをブレずに進めているのがいい結果になっている」と阿部監督の手腕を評価した。

 実は今季の巨人のデータを見ると、突出した何かがあるわけではない。山口オーナーは「キャッチャー岸田がとても頑張っていて投手力が去年とは相当強化された」と指摘したように、チーム防御率2.41はリーグ3位。昨季、リーグワースト2位となる401もの四球を与えたことを問題視した阿部監督は就任以来、投手陣に「逃げるな。困ったらど真ん中」との方針を徹底させた。しかし、ここまでの229与四球は阪神、広島に次いで3位。5位だった昨季よりマシとはいえ、これも平均値である。

 打線は「打てない」「得点力不足」といわれたが、チーム打率.238は3位、49本塁打も3位。261得点は4位、40盗塁も4位。昨年日本一になった阪神が「四球」を選んだことで注目されたが、今年も阪神が279で1位。巨人は247でここでも3位である。

 唯一トップなのは、29失策とダントツで少ないこと。つまり、鉄壁の守備力がベースにあるものの、走攻守ほとんどの数値が「オール3」の平均値のチーム力で貯金8。これで全球団から勝ち越しているのだから、かえって指揮官の采配が際立つというものだ。

 山口オーナーは「もちろん(阿部監督の)契約は3年。監督の人事をあれこれ言うような状況ではないけど、今シーズン、ジャイアンツはどうしても勝ちたい。それは分かってくれてると思ってます」と改めて4年ぶりのリーグ優勝を厳命した。 昨季終盤、山口オーナーは契約が1年残る原監督について「契約についてどう考えるかも含めて真剣に考える必要がある」と発言し、事実上の解任の断を下した。読売関係者がこう言う。

「任期途中だった原監督への肩叩きは、経営陣も迷ったそうです。それでも、2年連続4位という低迷ぶりと『全権監督がもたらす閉塞感がチームをダメにしている』との球団内の声を聞き入れ決断したそうです。通算17年で9度のリーグ優勝という実績を誇る原監督に身を引かせて誕生した阿部政権ですから、前半戦首位という結果は上々。経営陣も胸をなで下ろしているはずです」

 阿部監督がもしコケるようなら、次の候補は松井秀喜氏、あるいは高橋由伸氏の再登板の可能性があるが、読売内では「3年」という契約年数を超え、「5年以上の長期政権になりそう」とささやかれて始めているという。阿部政権が地盤を固めれば固めるほど、多くのファンが待望する「松井監督」誕生は遠のくことになるのだが……。

  ◇  ◇  ◇

 首位で折り返したとはいえ、ここまで順風満帆というわけではなかった。貧打について、ついに阿部監督は「チキン(臆病者)」というパワーワードを使ってブチギレていた。それにしても、巨人選手を軒並み“チキン”にしたのはいったい誰の仕業なのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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