スカウト能力を生かすも殺すもフロント次第…パドレスGMの無能が如実に表れた「残酷な数値」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月24日 9時26分
オリオールズのG・ヘンダーソン(C)ロイター/USA TODAY Sports
【メジャーリーグ通信】
MLBドラフトが14日から3日間開催された。
16日に行われたオールスターゲームで、昨年のドラフトで全体1位指名されたパイレーツのスキーンズがナ・リーグの先発投手を務めたように、最近はドラフトで上位指名された選手が、1年ないし2年後にメジャーに昇格して、いきなり、主力選手として活躍するケースが続出している。
そのためスカウト能力の高い球団がお荷物球団から最強球団に生まれ変わるケースも出ている。
筆者は、各球団が過去にドラフトで指名した選手が今季前半、どれだけチームに貢献したかを、貢献ポイントであるWAR(ファングラフス版)をベースに調べてみた。
その結果、ダントツなのがオリオールズ(17.3ポイント)だった。
オリオールズはドラフト1巡目指名選手にハズレがないのが光る。18年の1巡目指名G・ロドリゲスは準エース級、19年のラッチマンは中心選手、20年のウエストバーグとカースタッド、21年のカウザーが優秀なレギュラー級に成長しているのに加え、19年の2巡目指名G・ヘンダーソンが今季前半MVP級の活躍を見せた。
21年までは毎年100敗以上して最下位が続いたのに、今ではヤンキースやレッドソックスをしのぐ強豪に生まれ変わった。
逆にドラフト指名選手の貢献度が今季前半、最も低かったのはパドレスだ。21年の1巡目指名選手J・メリルが今季大化けしてオールスターにも出場したが、ここ数年プレラーGMが目先の戦力補強に走ってトレードで1巡目指名選手を次々に放出したため、20年までの1巡目指名選手は皆無に。2巡目以下の選手が数人いるだけなので、シーズン前半ドラフト指名組によるWARは「1.6ポイント」で30球団中最下位だった。
しかも、あろうことか、パドレスがトレードで放出した1巡目指名選手は大半が今季前半、他球団で大活躍しており、彼らのWARの合計は「12.0ポイント」と、オリオールズの1巡目指名選手の合計よりやや劣る程度の凄い数字になっているのだ。
これはGMが下手なトレードを連発しなければ、今頃パドレスはドジャースと同レベルの強豪になっていたことを示すものだ。パドレスが放出した1巡目指名選手のうち、14年のトレイ・ターナーはフィリーズ、19年のCJ・エイブラムズはナショナルズで今季前半中心選手として活躍。投手では12年のエフリンがレイズ、16年のクワントリルがロッキーズ、17年のゴアがナショナルズ、18年のR・ウェザーズがマーリンズで、それぞれ今季前半エース級の活躍を見せた。
(友成那智/スポーツライター)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
パドレス、シーズがノーノー達成! 球団史上2人目の快挙…MLBでは今季2度目
Full-Count / 2024年7月26日 4時28分
-
デラクルスを上回る“大谷マニア”!?「一番ゾッコンになってるスターは誰?」大谷翔平と回答したのは…
スポニチアネックス / 2024年7月19日 12時8分
-
菊池雄星が大谷の三冠王を左右する…今オフFA、好条件狙い「打倒」のモチベーション十分
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月19日 11時54分
-
世界一のため、若手有望株を次々に放出するパドレスのプレラーGM、もう少し辛抱強ければ…
スポニチアネックス / 2024年7月15日 8時32分
-
ホークスが今季自己ベストの平均22.5得点を挙げたデジャンテ・マレーをペリカンズにトレードへ
NBA Rakuten / 2024年6月29日 8時47分
ランキング
-
1アーチェリー野田紗月、初の五輪で12位発進…「これが五輪か!」と驚くカメラの列にも冷静
読売新聞 / 2024年7月25日 22時40分
-
2フランス、テロ計画巡り男拘束 五輪と関連不明、ベルギーでも
共同通信 / 2024年7月25日 23時2分
-
3スペインが「日本に完璧なリベンジ」 女子W杯の雪辱を母国評価「亡霊に打ち勝った」
FOOTBALL ZONE / 2024年7月26日 7時10分
-
4LAの昼空を割く“高弾道” 米実況も騒然…大谷翔平の“驚愕弾”は「いつ落ちるんだ」
Full-Count / 2024年7月26日 8時7分
-
5大谷翔平4試合ぶりの一発、日米通算250号…貴重な追加点で勝利に貢献
読売新聞 / 2024年7月26日 7時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください