ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月24日 9時26分
佐々木朗希(C)日刊ゲンダイ
「佐々木朗希(22=ロッテ)に対するタンパリング(事前交渉)疑惑のあるドジャースに対して怒り心頭なのは、メジャーの29球団に限りません。日本のプロ球団もいい迷惑、冗談じゃないと思ってますよ」
こう言うのはさる放送関係者だ。
今年3月、MLB(大リーグ機構)はタンパリングを厳しく禁止するため、日本のプロ球団を含む他国のプロリーグ(韓国、台湾、メキシコ)のチーム及び選手との関係性を解消するよう、全30球団に対して通達した。つまり業務提携をしていれば解消しろということだ。
同時にメジャーのスカウトも、球場以外の選手との密会を厳しく禁じられた。
それもこれもメジャーの29球団が、ドジャースの佐々木に対するタンパリングを疑ったことがきっかけといわれる。
■妬み、嫉み、やっかみ…
カネも人気もあって11年連続でプレーオフに駒を進めている西海岸の名門球団が、大谷翔平(30)や山本由伸(25)を獲得したうえ、「投手としての素質は彼ら以上」と評判の佐々木まで手に入れようとしているのだから妬み、嫉み、やっかみはあって当然だ。
佐々木が今オフ、ポスティングでメジャーに挑戦するとしても、25歳未満だからマイナー契約しか結べない。資金力のない球団にも獲得のチャンスがあるわけで、それこそドジャース以外の29球団も狙っている。ドジャースが怪しいと声を上げた結果、いまさらタンパリングを厳しく取り締まるお達しが出たところで、どれほどの効果があるのか……。
「日本のプロ球団と業務提携を結んでいたメジャー球団が、日本人選手の情報を公に手に入れづらくなるということはあるかもしれません。MLBの通達によって割を食うのは、むしろ日本のプロ球団ですよ」と、冒頭の関係者がこう続ける。
「3月の同時期、MLBの通達はNPB(日本野球機構)を通じて12球団にも届いています。メジャー球団と業務提携を結んでいる球団は解消しなさいとね。業務提携にはさまざまな形態がある。人的交流を目的としていた日本のあるプロ球団はフロント職員をメジャー球団に派遣、球団のシステムやビジネスを吸収させていたのですが、3月の通達によって職員を引き揚げざるを得なくなったのです。日本のプロ球団にしてみれば、自分たちに非があるわけじゃないのになぜ……と釈然としないでしょうし、いい迷惑ですよ」
日米の人的交流までチャラに
メジャー球団が佐々木に対するタンパリング疑惑のあるドジャースに腹を立てるのは理解できるとして、その弊害は回り回って日本のプロ球団にも及んでいる。ドジャースの疑惑のために、人的交流までチャラになってしまったのだから。
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