アスクル×ニトリHD ネット通販を手掛ける小売業を比較

「アスクル」と「ニトリHD」／（Ｃ）日刊ゲンダイ

【ライバル企業の生涯給与】

　お手頃価格で種類は豊富。猛暑は外に出るのもおっくうになりますが、ネット通販だったら自宅まで運んでくれます。ミネラルウオーターやスポーツドリンク、ビール……重たいモノもスマホでポチッとすれば、早ければその日のうちに届きます。

　家庭だけでなく、さまざまなオフィスでも消耗品などをネットで購入するのは当たり前のようです。

　今回は、小売業の中で迅速な配送サービスで顧客満足度が高いといわれる「アスクル」と「ニトリホールディングス」の社員待遇を比較してみます。

　アスクルは1993年の設立。オフィス用品や日用品、医療用品、食品など多岐にわたる商品を取り扱う総合通販会社です。「頼んだ翌日に届ける」がコンセプト。法人向けの「ASKUL」と個人向けの「LOHACO」を運営し、幅広い顧客に対応しています。現在はLINEヤフーの傘下です。

　ニトリHDは1967年の設立。家具・インテリア用品の製造・販売大手です。「お、ねだん以上。」をキャッチフレーズに高品質でリーズナブルな商品を提供しています。国内をはじめアジア市場にも進出。多数の店舗を展開していますが、オンライン販売にも力を入れています。

　業績はどうでしょうか。売上高はアスクルが4717億円（2024年5月期連結）、ニトリHDが8958億円（24年3月期連結）。営業利益は170億円と1277億円、純利益は191億円と865億円です。

　有価証券報告書によると、社員の平均年収はアスクルが768万5000円（23年5月期）、ニトリHDが807万8000円（24年3月期）。役員報酬は1人あたり平均で1290万円と2130万円となっています。

　年代別の推定年収は、30歳時はアスクルが644万円、ニトリHDが719万円。40歳時は777万円と867万円、50歳時は813万円と908万円です。

　生涯給与はこうなります。

▽アスクル…2億8400万円
▽ニトリHD…2億9400万円

　両社の社員がこの収入に応じた平均的な支出を続けた場合、65歳時の推定資産（貯蓄可能額）はアスクル3477万円、ニトリHD5334万円です。85歳時は617万円と2725万円。どちらも安定した老後が待っていそうです。

（データ提供「Milize」=https://milize.co.jp）