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大の里が追求すべきは「技」より「パワー」 大関とり土俵際…あと1敗で振り出しに

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月24日 11時10分

大の里が追求すべきは「技」より「パワー」 大関とり土俵際…あと1敗で振り出しに

琴桜(左)にしてやられた大の里(C)共同通信社

 大関の「アタマ」に屈した。

 先場所V力士の大の里(24)が10日目の23日、琴桜に敗れ5敗目を喫した。

 先場所は小結で12勝3敗。今場所も2ケタ勝利以上の好成績を残し、来場所の大関とり……というのが大の里の描く青写真だったが、残り全勝しても10勝5敗。1つ負けた時点で、大関とりは1から出直しだ。

 今場所は初日、2日目にいきなり連敗でつまずき、精彩を欠いている。この日は、琴桜の対策にしてやられた。

 若手親方が解説する。

「琴桜はほんのわずかだが、仕切りで普段よりも後ろに下がっていた。これは大の里の立ち合いの当たりを警戒してのものでしょう。おそらく、琴桜にすれば、『最初の当たりさえ凌げば何とかなる』と踏んでいたのではないか。実際、その後も無理には攻めず、大の里の攻めを慎重にさばいて、深い位置で上手を取ると、横に回って上手投げで勝負を決めた」

 この両者は先場所でも対戦。琴桜は正面からまわしを取って投げを打った瞬間に体を寄せられ、寄り切られた。「あえて自分の体から遠いまわしを取ったのは先場所の反省でしょう。相手の横にも回り込みやすくなりますからね」とは前出の親方だ。

 大の里は入門5場所目の今年1月場所から3場所連続2ケタ勝利。先場所は賜杯を掴み取った。もはや「若造」と侮られる存在ではなく、全力士から対策を練られている。ならば、どうすればいいのか。

「右差しにこだわらないことです。大の里としては右を差せば安心できるのかもしれないが、差すことを前提で当たっても、あまり威力は出ない。差すことばかり考えていたら、この日の琴桜のように対策を取られると何もできなくなる。だからこそ、とにかく前に攻める相撲を心がけるべきです。大の里の最大の武器は192センチ、181キロの恵まれた体格から繰り出される破壊力。立ち合いで強く当たり、突き押しで攻め、流れの中で右を差せるなら差せばいい」(前出の親方)

 いまはまだ、「技は二の次」でも良いということだ。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大の里の稽古態度について、「師匠の二所ノ関親方が見ている前で、堂々と稽古をサボることもあるくらい。師匠は苦い顔をするものの、部屋の出世頭だからか強くは言わない」とは角界関係者。いったいどういうことなのか。

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