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岡田阪神は「昨季の成功体験」が貧打の元凶…評論家が指摘するライバル球団の“虎対策”

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月25日 9時26分

岡田阪神は「昨季の成功体験」が貧打の元凶…評論家が指摘するライバル球団の“虎対策”

岡田監督も浮かない顔(C)共同通信社

 前半戦を首位の巨人に3.5ゲーム差の4位で折り返した阪神。改めて注目されているのが、岡田彰布監督(66)の不満を増幅させる貧打の原因だ。

 チーム打率.225はセのワースト。開幕から打線がつながらず、主軸の佐藤輝明、大山悠輔、森下翔太らを二軍落ちさせる荒療治もさほどの効果がなく、試合後の指揮官のコメントはトゲを増すばかりだった。

「とはいえ、です。18年ぶりに優勝した昨季も打線はそれほど活発ではなかった。長打力不足は積年の課題で、昨年のチーム本塁打数84はリーグ5位。それでいながら、164本塁打の巨人を総得点で32点も上回り、リーグトップだったのは、岡田監督の“待球作戦”が功を奏したからでした」

 とは、評論家の橋本清氏。昨年の阪神打線は12球団トップの494四球を選び、これが打線のつながりを生み、得点力を飛躍的に上げた。岡田監督が「四球と安打は同じ価値がある」とし、球団フロントに掛け合って四球の査定ポイントを従来の1ポイントから1.2ポイントに引き上げさせ、七回以降の四球については安打と同等とした。必然、選手はしっかりとボールを見極めるようになり、4番の大山がリーグトップの99四球を選ぶなど、チーム方針として徹底された。

 この岡田監督の方針はメディアを通じて広く喧伝されたが、

「昨季のその成功体験が逆に今季の阪神打線の足かせになっています」

 と、前出の橋本氏がこう続ける。

「阪神打線が総じて積極的に振ってこないと分かれば、投手は当然、初球からどんどんストライクを投げ込めます。投手の立場からすると、常に投手有利のカウントで勝負できる確率が高まるわけで、それだけで大きなアドバンテージを得られます。実際、ライバル球団のコーチからは、『ストライク先行で早めに追い込もう』と阪神対策を徹底していると聞いています。

すでに阪神の各打者も分かっているでしょうが、昨年の大きな成功体験があるだけに、相手の攻めを理解してはいてもなかなかバットが出てこないというか、体が反応しないのではないか。大山や近本、中野らが昨年に比べて3分以上も打率を落としているのは、後手に回って自分のスイングができないことが一番の原因だと思います」

 球団史で阪神が連覇した例はない。悲願への挑戦はかくも厳しい。

  ◇  ◇  ◇

 岡田監督にも当然、焦りが募っているようだ。盟友である掛布雅之氏がズバリ指摘した岡田監督の「不可解な言動」とは……。

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