パリ五輪なでしこ初戦はスペインに痛恨逆転負け…大きく見劣りした「決定的な差」初代監督が指摘
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月26日 12時40分
![パリ五輪なでしこ初戦はスペインに痛恨逆転負け…大きく見劣りした「決定的な差」初代監督が指摘](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/gendainet/gendainet_1062086_0-small.jpg)
藤野あおばのFKで先制したが…(C)ロイター
パリ五輪でサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」(世界ランク7位)が現地25日、優勝候補の世界女王スペイン代表と対戦して1-2の逆転負けを喫し、痛恨の黒星スタートとなった。
前半13分、なでしこが先手を取った。ペナルティーエリア手前右で獲得したFKを20歳のFW藤野あおばが右足強烈シュート。GKの左手をはじいてゴール右上隅にズドンと決まった。
ここから2023年女子W杯を制し、世界ランク1位のスペインが超絶ボール回しと絶妙個人技でなでしこを圧倒。
22分、昨年の女子バロンドールとベストFIFA女子選手に選出されたMFボンマティが、GK山下杏也加と1対1となった場面でタイミングを外したワザありシュートで同点に追い付いた。
後半に入ってもスペインがペースを握り、70%のボール保持率で日本を攻め立てる。
29分に左FWカルデンテイが、ボンマティとのワンツーパスでペナルティーエリア内に進入。マークに付いたDF高橋はなを振り切って放った右足シュートはゴール右サイドネットに吸い込まれ、この勝ち越し弾で勝負あった。
「スペインはW杯の時よりもチームの総合力が格段にアップしていた」と初代なでしこ専任監督の鈴木良平氏が続ける。
「なでしこは2失点したとはいえ、DFラインはスペイン相手に大きな破綻を見せなかったし、ボランチのMF長谷川唯と長野風花のコンビも十分に機能しており、攻守の連動性も良かった。スペインとの決定的な相違点は、左右両サイドからの攻撃力が大きく見劣りすること。2戦目以降はチームとして<両サイド攻撃を活性化してシュート数を増やす>ことを徹底して意識し、勝ち点を伸ばしていってほしい」
2戦目の相手は世界ランク9位のブラジル。キックオフは日本時間29日午前0時である──。
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