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「タンポンに有毒な金属」で全米が騒然…鉛やヒ素は発がん性の疑いも(シェリーめぐみ)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月28日 9時26分

「タンポンに有毒な金属」で全米が騒然…鉛やヒ素は発がん性の疑いも(シェリーめぐみ)

アメリカでは女性の過半数がタンポンを使用している

【ニューヨークからお届けします】

 生理用タンポンに有毒な金属が含まれているという調査結果が発表され、大きな波紋を呼んでいます。

 アメリカでは女性の過半数がタンポンを使用していますが(日本は2割程度)、金属の含有量の調査はこれが初めてです。

 カリフォルニア大学バークレー校とミシガン州立大学が共同研究で、30種類のタンポンを調べたところ、全ての商品に16種類の金属が含まれていました。その中には鉛やヒ素のような有毒な金属も検出されたとのことです。鉛やヒ素は発がん性も疑われています。

 タンポンに金属が混入した原因としては、例えば原料となる綿花栽培の畑の近くに鉛の製錬所があり、地下水などを通じて吸収した。または製造の段階で漂白剤、抗菌物質などに入っていたものが残留した可能性もあるとのことです。

 こうした金属は膣壁から体内に吸収されることがわかっています。しかし、それが健康にどのような影響を与えるかは、まだ明らかにはなっていません。というのも、こうした研究はこれまで行われたことがなかったからです。

 FDAアメリカ食品医薬品局では、タンポンに2種類のダイオキシンと残留農薬が含まれないことを「推奨」しています。しかし化学汚染物質が含まれるかどうかの試験は義務付けていません。

 研究者は、生理用品の製造者に対し、積極的な検査を呼びかけつつ、「この結果が世論を動かし、タンポンや他の生理用品の安全規制や正確な表示につながることを願う」とコメントしています。

(シェリー めぐみ/ジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家)

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