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大腿骨が皮膚を突き破って飛び出し…スケボー“命懸けの金銀” 14歳吉沢恋&15歳赤間凜音だけじゃない壮絶故障歴

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月29日 6時27分

大腿骨が皮膚を突き破って飛び出し…スケボー“命懸けの金銀” 14歳吉沢恋&15歳赤間凜音だけじゃない壮絶故障歴

銀メダルの赤間凜音(左)と金メダルの吉沢恋(C)共同通信社

 今大会でもスケートボードはメダルラッシュの勢いだ。

 日本時間29日未明に行われた女子ストリートでは、吉沢恋(ここ・14)、赤間凜音(りず・15)が金銀ワンツーフィニッシュの快挙を成し遂げた。

「ここまで頑張ってきて良かったです。今度は自分が追いかけられる存在として、抜かされないように頑張りたい。スケートボードは選手生命が短いけど、自分がそれを覆していきたいです」(吉沢)

「パリ五輪でメダルを取るのが夢だったからすごく嬉しい。最後まで諦めずに自分らしい滑りができたと思う。ロス五輪では金メダル取れるように頑張りたい」(赤間)

 常人離れした技を時に笑顔を見せながら平然とやってのけていたが、文字通り「命懸け」で掴んだ栄光だ。

 スケートボードはケガのリスクが付きまとう。選手の快挙を報じる記事タイトルには、「大ケガを乗り越えて」という枕詞がすっかり定着していることからも明らかだ。

 実際、吉沢は2023年6月の五輪予選(ローマ)で頭を強打、硬膜外血種により1週間も入院した。赤間も同時期に国際大会の練習中に骨盤と鎖骨を骨折。7位に終わった中山楓奈(19)もまた、国際大会で鎖骨を骨折し、復帰早々の同年9月の五輪予選決勝(スイス)では手を骨折している。

 他の代表メンバーの故障歴もえげつない。

 女子パークの四十住さくら(22・東京五輪金)は膝の前十字靭帯の部分断裂や脳震盪による緊急搬送を経験。男子パークの永原悠路は右大腿骨解放骨折により、骨が皮膚を突き破って露出する大事故に見舞われた。また、日本にルーツを持つ英国女子パーク代表のスカイ・ブラウン(16・東京五輪銅)は頭蓋骨と手首を骨折、心臓と肺を損傷し、命の危機に瀕した過去を持つ。他にも例を挙げれば枚挙に暇がない。

 スケートボードが日本で「スポーツ」として広く認知されるきっかけは、日本人選手が大活躍した東京五輪だろう。日本は男女計4種目で金3個、銀1個、銅1個とメダルを量産。今大会にも出場する堀米雄斗(25・ストリート金)を筆頭に、多くの選手が競技開始からわずか数年で世界のトップ争いに参加していたこと、特に女子は複数の10代前半の選手が表彰台に上ったことが話題を呼んだ。堀米の年収が当時から1億円を軽く超え、ロサンゼルスに約1億円の豪邸を保有していたことなど、その莫大な稼ぎにも注目が集まった。

 スケートボードには一攫千金の夢があるのは事実だが、それを実現させた堀米自身も「1年に4回骨折したことがある」と、過去に出演したテレビ番組で生々しく語っていた。

 今大会の日本勢の快挙でスケートボード人気にますます拍車がかかりそうだが、大金を稼ぐためのスタートラインに立つには、まず身を削る覚悟が必要だ。

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