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なでしこドラマティックなAT逆転劇でブラジルに勝利! 窮地を救った「Z世代」に命運を託せ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月29日 6時27分

なでしこドラマティックなAT逆転劇でブラジルに勝利! 窮地を救った「Z世代」に命運を託せ

逆転ゴールを決めた谷川萌々子(右)/(C)共同通信社

 サッカー女子代表・なでしこジャパン(世界ランキング7位)の窮地を救ったのは、五輪初出場のZ世代選手だった。

 パリ五輪女子サッカーの一次リーグ2戦目のブラジル(同9位)戦終了間際、19歳のMF谷川萌々子が絶妙右足ミドルシュートを決め、ドラマティックな逆転劇の立役者となったのである。

 初戦の相手スペインに逆転負けを喫したなでしこは、日本時間29日午前0時キックオフのブラジル戦に背水の陣で臨んだ。

 しかし、先発したFW田中美南(30)が大ブレーキ。前半19分にフリーの状態で右からのクロスを右足ダイレクトでシュートしたが、ボールは左ポストの外を通過。両手で顔を覆ってガッカリの田中は前半終盤、PKのチャンスにキッカーを務めたが、甘いコースに飛んだシュートをキャッチされ、再び両手で顔を覆いながら肩を落とした。

 0-1で迎えた後半35分に途中出場したMF谷川が、敗色濃厚のなでしこの救世主となった。 

 同44分に相手PA内で鋭い切り返しを見せ、転倒したブラジル選手のハンドを誘発。奪ったPKをアディショナルタイムの90分+2、チーム最年長の33歳DF熊谷紗希がキッチリと決めて同点に追い付き、その4分後だった。 

 谷川が相手ゴールから25メートルの位置で前寄りにいたGKの位置を確認しながら、右足を振り抜いてコントロールシュート。GKの頭越しに劇的逆転弾を放り込んだ。

「なでしこの決定力不足をすべて田中の責任にするつもりはないが、DF陣の踏ん張りなど試合内容が悪くなかった分、田中が確実にゴールを決めていたら、もっと楽に勝ち点3をゲットできたはず。一次リーグ3戦目以降は攻撃的センスに溢れている若手を積極的に起用し、ボランチの位置から攻守に奮闘しているMF長谷川唯(27)をトップ下で起用。守備の負担を減らし、攻撃に専念させることでチーム全体の得点力アップに繋げていきたい」(初代なでしこ専任監督の鈴木良平氏)

 90年代後半~10年代序盤に生まれ、デジタル端末に触れるのが当たり前の世代を「Z世代」と呼ぶ。

 なでしこには、ブラジル戦に先発した20歳のFW浜野まいかと18歳のDF古賀塔子、スペイン戦先制弾の20歳のFW藤野あおば、そして谷川とZ世代が計4人もいる。

 勝ち上がっていくには、大舞台にも物怖じしないZ世代の力が不可欠だ。

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