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パリ五輪女子柔道・阿部詩のギャン泣きに賛否…《コーチが早く場外へ連れ出すべきだった》の辛口意見も

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月29日 16時32分

パリ五輪女子柔道・阿部詩のギャン泣きに賛否…《コーチが早く場外へ連れ出すべきだった》の辛口意見も

悔しくて…(C)JMPA

 東京五輪金メダリストで、パリ五輪でもメダル獲得が期待されていた柔道女子52キロ級の阿部詩(24)が2回戦で世界ランク1位のケルディヨロワ(ウズベキスタン)と対戦。まさかの一本負けの後、しばらく人目をはばからず大号泣したことに対し、ネット上では今も賛否の声が飛び交っている。

 負けが決まった阿部は茫然自失となり、畳を降りると、コーチとみられる男性にしがみついて大泣き。この光景がしばらく続くと、場内からは「ウタ、ウタ」と励ましのような声援が沸き起こった。

 東京五輪後に肩にけがを負い、昨年10月の国際大会を欠場。2大会連続の金メダル獲得というプレッシャーも感じつつある中、いわば満身創痍の状態で臨んだ戦いだったのだろう。これまでの複雑な思いがこみ上げてきて“ギャン泣き”となったようだ。

■嘉納治五郎「心理的興奮が静まっていないなかでも、感情をコントロールして正しい形で礼をするのが柔道」

 SNS上では、《つらかったよね。お兄ちゃんといつも比較されているし》《あれだけ大泣きすればすっきりするだろう》《のび太くん泣き。ドラえもんに抱き着いているよう》といった声のほか、《武道家であれば泣かずにこらえる》《ちょっとどうかな。コーチが早く場外へ連れ出すべきだった》との辛口の見方も。

 柔道チャンネルなどによると、柔道の創始者とされる嘉納治五郎は、柔道の具体的な目的として「体育」「勝負」「修心」を挙げており、「心を強くする」との意味を表す「修心」は「対戦相手だけでなく、自分が持つ弱い心との戦い」「自分の内面と向き合いながら稽古を重ねることで、礼節・友愛・忍耐といった精神が培われていく」とある。

 さらに「礼法を大切にしているスポーツ」として、「激しい取り組みのあとなど、まだ心理的興奮が静まっていないなかでも、感情をコントロールして正しい形で礼をすることが重要。礼を重んじて形式を守ることで、自分自身を制御し、相手を尊重する姿勢が身に付く」ともある。

 否定的な意見は、大泣きする阿部の姿が「感情をコントロールしていない」「礼を重んじていない」と映ったようだ。

 とはいえ、悔しくて声を上げて泣くぐらい大目に見ても構わないのではないか。喫煙、飲酒疑惑で出場辞退を余儀なくされた体操女子、宮田笙子のケースではないが、柔道が強いとは言っても20歳前半の女子なのだ。必要以上に“フルボッコ”する必要はないだろう。

 4年後のロサンゼルス五輪の活躍を期待したい。

  ◇  ◇  ◇

 それにしても、阿部はなぜ、2回戦で散ったのか。長らく柔道を取材するスポーツライターの木村秀和氏はコンディション不良を否定し、その「意外な理由」を解説する。あの瞬間、いったい何が起きていたのか。

●関連記事【もっと読む】…では、その「意外な理由」について詳しく報じている。

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