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熱中症は認知機能低下を進める恐れあり…暑すぎるときは手浴・足浴が役立つ【第一人者が教える 認知症のすべて】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月30日 9時26分

 わざわざ言うまでもないかもしれませんが、ビールなどアルコールは水分補給とはなりませんので、「カラカラに喉が渇いたときにビール」というのはやめてください。

 飲む量ですが、汗をかくようなことをせず屋内で過ごしている場合で、1回につきコップ1杯程度の水分を1日6~8回。感覚としては、「口の中が乾かない」「尿の色が薄い黄色になる」くらいの水の量を。脱水を早くに発見するときのポイント2つの逆になればいいです。

 高齢者では心臓や腎臓を悪くされている方もいます。水分の取りすぎは、心臓、腎臓に負担をかけるので、持病がある場合の適切な水分摂取量を担当医に聞いてください。また、膝から下、靴下をはいているあたりにむくみが見られる人も、水分の過剰摂取になっていないかを担当医に確認してください。

 最近の研究では、脱水対策として5度から15度ほどの冷たい水分を摂取する方がいいとされているそうです。冷たい水分は深部体温を低下させ、胃にとどまる時間が短いために速やかに吸収されるから。ただ、冷たいものの取りすぎは胃腸に負担をかけます。少しだけ冷たい水分を取り、あとは常温で、といったように工夫を凝らしてください。

 脱水対策というより熱中症対策ですが、最後にもうひとつ。暑いときは、手のひらを水につけると深部体温が下がりやすいそうです。手のひらには動脈と静脈を結ぶ血管の部位「動静脈吻合部」があって、暑ければ血管を開き、寒ければ血管を収縮させて深部体温をコントロールしているから。動静脈吻合部は足の裏にもあるとのこと。暑くてたまらないというときは、手浴・足浴も試みてください。

(新井平伊/順天堂大学医学部名誉教授)

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