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エース橋本大輝 ネット大荒れから一転「粋な振る舞い」が話題 恩師が語った「体操選手らしからぬ性格」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月30日 8時15分

エース橋本大輝 ネット大荒れから一転「粋な振る舞い」が話題 恩師が語った「体操選手らしからぬ性格」

橋本大輝(C)共同通信社

【パリ五輪】体操男子団体総合

 日本勢を奇跡の逆転金メダルに導いたエース橋本大輝(22)の立ち居振る舞いが話題になっている。

 体操男子団体総合の決勝戦。日本は6種目中5種目を終えた時点で、トップの中国に3点もの大差をつけられていた。

 中でも不調にあえいでいたのが橋本だ。5月の公式練習中に右手中指を負傷。パリ入りした後も「フランスに来る一週間前から左肩に違和感があった」と話しており、この日もあん馬で落下。

 ネット上のコメントでは、

《もうメダルすら無理なんじゃないか》

《橋本は鉄棒に出すな》

 など、嘆くファンも少なくなかった。

 しかし、日本、中国ともに最終第6ローテの鉄棒で、中国の蘇煒徳が2度落下。敵失で得たこの逆転のチャンスに橋本は不安視されていた鉄棒でミスすることなく、14.566の高得点を叩き出した。

 その直後だ。橋本の演技に場内のファンは大熱狂。歓声が止まず、ボルテージが上がる中、橋本はスタンドの声援に応えるとすぐに、そっと人差し指を口元に当て、「静かに」のポーズ。次に控えていた中国・張博恒の演技に影響が出ないよう、「自粛」を求めたのだ。

 まさに紳士の振る舞いだが、橋本のこうした性格は高校時代からその片鱗があったという。

 橋本を千葉・市立船橋高時代に指導した体操部の大竹宏一氏は、日刊ゲンダイの取材に「体操選手らしからぬ性格」とこう語っていた。

「体操は自分との闘いだから、試合では自分の演技に集中するのが普通です。でも、彼は自分のチームメートのみならず、他校の選手まで応援しちゃう。体操を純粋な気持ちで楽しんでいるから、つい応援してしまうのでしょう」

 ライバル国のエースに励まされた張博恒は、14.733と橋本を上回る高得点。それでも同僚のミスをカバーできるほどではなく、銀メダルで涙を飲んだ。

 勝負は勝負だが、体操を心から楽しむ橋本に、本当の意味での「敵」はいないのかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 男子はこれまで五輪でメダルを100個以上獲得してきたが、女子は国内の競技人口が多いのにわずか2つのみ。いったいなぜ、これほどまでに「格差」がついているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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