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大逆転で王座奪還した体操男子団体エース橋本大輝に「王者の血脈」…大一番では抜群の安定感

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月30日 8時15分

大逆転で王座奪還した体操男子団体エース橋本大輝に「王者の血脈」…大一番では抜群の安定感

エース橋本大輝(C)共同通信社

【パリ五輪】体操男子団体総合

 体操ニッポンが王座奪還である。

 男子団体総合決勝が日本時間30日未明に行われ、日本(橋本、萱、谷川、杉野、岡)は6種目合計259.594点で、2位の中国を0.532点差で抑えて2016年リオデジャネイロ大会以来、2大会ぶりの金メダルを手にした。

 ライバルの中国と同組で試技を行った日本。1種目目の床で合計43.266点をマークし、中国に0.734点リードする上々のスタートを切った。

 続くあん馬は萱、杉野が14点台でまとめたが、3人目の東京五輪個人総合金メダルのエース橋本大輝(22)がまさかの落下(減点1)で、逆に0.5点のリードを許した。

 その後は思うように得点を伸ばせず、4種目目の跳馬を終えたところで、中国、ウクライナ、米国に次いで4位に後退。続く平均台で中国に次ぐ2位に順位を上げたものの、3.267点の大差で最後の鉄棒を迎えた。

 日本は杉野、岡、橋本とスペシャリストを起用。杉野、岡は揃って14点台をマークして期待に応えた。これがプレッシャーになったのか、高難度の離れ業を実施した中国の2人目の選手が2度の落下。逆転した日本は今大会、精彩を欠く最終演技者の橋本が別人のような安定した演技で14.566点をマークして点差を広げた。20歳の岡、25歳の杉野ら五輪初出場の新鋭の活躍もあったが、最後はエースの安定感が光った。

 金メダルを手にした橋本は「みんなに助けられたメダル。この4人がいなかったら、絶対に取れなかった」と感無量の表情を見せた。

 橋本は大会前、相次ぐ故障に苦しみ、調整不足で開幕を迎えた。27日の団体戦と個人総合、種目別を兼ねた予選では連覇を狙った鉄棒の着地を乱して20位で予選敗退。個人総合は3位で決勝進出を決めたとはいえ、演技に精彩を欠いて不安を残した。

 そんなエースを支えたのは「王者の血脈」だ。橋本は12年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪個人総合金メダルの内村航平が追求した「美しい体操」の継承者。絶対王者のメンタルも引き継いでおり、全盛期の内村は全6種目をこなして心身への負担が激しい個人総合にこだわり続けた。満身創痍でも五輪や世界選手権の大一番では抜群の安定感を披露した。

 橋本は当初、内村と比較されることに反発してきたが、勝つことを優先して「美しい演技」を受け入れたという。

 体操ニッポン復権に王者の血脈ありだ。

  ◇  ◇  ◇

 男子はこれまで五輪でメダルを100個以上獲得してきたが、女子は国内の競技人口が多いのにわずか2つのみ。いったいなぜ、これほどまでに「格差」がついているのか。

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