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横綱照ノ富士「余生」は悠々自適! 優勝10回、名古屋初V、節目の記録を次々達成

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月31日 9時26分

横綱照ノ富士「余生」は悠々自適! 優勝10回、名古屋初V、節目の記録を次々達成

照ノ富士(C)JMPA

 これも節目の記録、巡り合わせというものか。横綱照ノ富士(32)が、「老施設」60年の歴史に終止符を打った。

 1964年から今年まで、大相撲名古屋場所の開催地だった愛知県体育館。施設の老朽化もあり、来年からは新設のIGアリーナが会場となる。そんな最後の愛知県体育館で、照ノ富士は様々な節目の記録を手にした。

 ひとつは目標としていた10度目の優勝。さらに名古屋の地で賜杯を手にするのも、これが自身初だ。20年7月場所で優勝したものの、当時はコロナ禍真っただ中で長距離移動を自粛しており、東京開催だった。

 優勝インタビューでは

「名古屋で応援してくださった方たちの前で、1回でもいい姿を見せたかった」

 と破顔。すでに1月~11月までの全6場所制覇を達成していたが、7月場所のみ、名古屋ではなく東京開催では画竜点睛を欠くというもの。名実ともに正真正銘の全6場所制覇となったのだから、嬉しくないわけがない。

 照ノ富士は優勝インタビューの中で、「入門して14年、毎日目指していた相撲が今場所、ちょっとでも完成した実感がある。もっと鍛えていきたい」と話していた。

 目指してきた相撲とは何か。中継の解説を務めていた音羽山親方(元横綱鶴竜)は「自分からどんどん攻めていく相撲ではないか」と話した。

 別の親方は「付け加えれば」と、こう続ける。

「立ち合いから鋭く踏み込んで、圧力をかけながら前に出る。理想は左上手だが、形にはこだわらない。何よりも圧力と前に出ることが重要。特別なものではないが、ある意味、これが徹底できれば誰にも負けない。実際、今場所は機先を制し、相手に力を発揮させずに勝つ相撲が多かった」

 節目の記録に、理想の相撲。この2つを叶えた照ノ富士について、協会内では「やるべきことはすべてやり切った、という思いが本人にはあるのでは」という声が出ているという。

 ベテラン親方が言う。

「ケガと病気で大関から序二段まで落ち、そこから這い上がって横綱に昇進。様々な記録も達成した。優勝も10回を数えた。偉業という他なく、本人が満足しきっても不思議じゃない。今後は誰か後継者が育つまでは一人横綱として適宜に土俵を引っ張り、理想の相撲の追求に時間を割くのではないか。そうした『余生』を選んだとしても、誰も文句を言えないほどの功績がありますから」

 とはいえ、万全なら今の土俵で横綱に敵う者は皆無。さらに優勝回数を重ねるのは確実か。

  ◇  ◇  ◇

 照ノ富士にはしばらくは土俵に立ち続けなくてはいけない複雑な事情がある。体はとっくのとうに満身創痍で限界を迎えているが、「まだ引退できない理由」とはいったいなにか。照ノ富士はどんな事情を抱えているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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