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卓球混合ダブルス 張本・早田組の「メダル獲得」を初戦で潰した謎の北朝鮮ぺアの実力

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月31日 11時47分

卓球混合ダブルス 張本・早田組の「メダル獲得」を初戦で潰した謎の北朝鮮ぺアの実力

早田ひな(手前)と張本智和(C)共同通信社

【パリ五輪】卓球混合ダブルス

 前回の東京大会で初めて採用され、日本の水谷隼、伊藤美誠組が中国ペアを破り、初代の金メダルに輝いた。今回の張本智和、早田ひな組は世界ランキング2位、世界最強の中国組(王楚欽、孫穎莎)とは決勝まで対戦がなく、銅メダル以上は確実とみられていたが、その「計算」を1回戦(1-4)で打ち砕いたのが北朝鮮組(リ・ジョンシク=24、キム・グムヨン=22)。謎のペアはその後も世界ランキング9位のスウェーデン組を負かし、準決勝では第4シードの香港組にも勝利。30日の決勝でも最強の中国組を相手にゲームカウント2-4と善戦し、銀メダルを手にした。

 北朝鮮はコロナ禍の影響で東京五輪や他の国際大会に出場せず、混合ダブルスの2人は今年4月にチェコで行われた世界予選でパリ五輪の切符を得た。彼らの情報といえば、この時の映像ぐらいだった。

 女子のキムがトップ選手では珍しい「粒高」ラバーを使用。回転量が少ないボールに相手選手は戸惑い、甘い返球を男子のリがパワーのあるボールで打ち返し、ポイントを重ねた。

 卓球の北朝鮮代表は、混合ダブルスの2人に、女子シングルスのビョン・ソンギョン(23)の3人だけ。この日はビョンもベスト16へ駒を進めた。このまま勝ち進めば準々決勝で早田と対戦するかもしれない。

 そもそも北朝鮮は卓球が強く、過去の五輪では4つのメダルを獲得。2016年リオ大会ではキム・ソンイが3回戦で石川佳純を破り、3位決定戦では福原愛を撃破。同年の世界卓球(団体戦)も銅メダルを取っている。

 北朝鮮選手は五輪でメダルを取れば、高級車やマンションなどが与えられるという。初戦で前回王者の日本を退け、決勝では最強の中国を苦しめての初の銀メダル。混合ダブルスの2人は帰国が楽しみだろう。

  ◇  ◇  ◇

 混合ダブルスの初戦敗退は早田のシングルスや女子団体にプラスに働く可能性があるという。いったいなぜか。どういうことなのか。

●関連記事【もっと読む】…では、その理由について詳しく報じている。

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