メダル獲得に必要な「ピース」は“飲酒喫煙五輪辞退”の宮田笙子…女子体操団体決勝は最下位
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月31日 11時47分
(左上から時計回りに)岸里奈、岡村真、中村遥香、牛奥小羽(C)共同通信社
【パリ五輪】体操女子団体
結末は大方の予想を裏切ることはなかった。
五輪直前にエースの宮田笙子(19)が飲酒喫煙騒動で辞退し、岸里奈(16)、中村遥香(16)、岡村真(19)、牛奥小羽(19)の4人で大会に臨んだ女子体操団体。31日に行われた決勝戦は、159.463点で最下位の8位だった。
本来5人で戦うはずの団体戦に4人で挑戦。1988年ソウル、92年バルセロナ五輪の体操で計4つのメダルを獲得した体操界のレジェンド・池谷幸雄氏は大会前、日刊ゲンダイにこう話していた。
「エースである宮田選手不在の影響で、3点以上は下がるのではないか。残る4人も、本来自分が出なくてもいいと考えていた種目にも、出なければいけなくなった。演技や点数への影響はかなり大きいですよ」
その言葉通りの結果となったわけだが、果たして4年後のロス五輪ではどうなるか。
決勝では171.296点で金メダルに輝いた米国の足元にも及ばなかったものの、それでも4人で予選を5位で突破したのは事実だ。
今回、3位で銅メダルのブラジルは164.497点。仮に日本の点数に3点をプラスすれば、162.463点となり、決して戦えない数字ではない。165.494点で2位に入ったイタリアは実に96年ぶりにメダルを取った。ブラジルも体操の団体メダルは初だ。日本も不可能ではない。
そのために必要なのは失った「3点以上」を埋めるためのピース。宮田の代表復帰を望む声が出るのは当然だ。内部告発による「追放」に近い形での辞退とはいえ、飲酒・喫煙は宮田の今後の競技生活を全否定するほどの「重罪」ではない。
64年東京五輪以来となる体操女子団体メダルの鍵を握るのは、パリ不在のエースの存在だ。
◇ ◇ ◇
男子はこれまで五輪でメダルを100個以上獲得してきたが、女子は男子よりも国内競技人口が多いにもかかわらず、わずか2つだけ。いったいなぜ、これほどまでに「格差」がついているのか。
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