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選手も球団経営者も注目 メジャーリーグと米副大統領カマラ・ハリスの浅からぬ関係(鈴村裕輔)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月1日 9時26分

選手も球団経営者も注目 メジャーリーグと米副大統領カマラ・ハリスの浅からぬ関係(鈴村裕輔)

大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

【メジャーリーグ通信】

 現職として56年ぶりに大統領選挙への出馬を見送ったジョー・バイデンの決断は、米国だけでなく世界中の注目を集めた。

 何より、バイデン自身も家族も再選への意欲が衰えていなかったにもかかわらず、与党である民主党の有力議員や俳優のジョージ・クルーニーら大口の献金者の強い反対によって辞退に至ったことは、大統領選挙と同日に行われる上下両院議員選挙もあわせて、共和党が勝利を収める事態を危惧する関係者の圧力の強さを示すものだった。

 ところで、バイデンも、新たに民主党の大統領候補になることが確実な副大統領のカマラ・ハリスも、そして共和党の大統領候補ドナルド・トランプも、球界とのつながりは浅くない。

 例えばバイデンはフィリーズを熱心に応援することで知られているし、大リーグの球団経営者の4分の3は共和党支持であり、トランプの経済政策にもおおむね肯定的な態度を示している。

 一方、ハリスが応援する球団はジャイアンツだ。サンフランシスコの地方検事や市検事を務めた経歴は、同地を本拠とするジャイアンツによく似合う。

 2019年8月にCNNが行った大統領候補による討論会ではドジャースの帽子をかぶって登場しており、カリフォルニア州選出の上院議員でもあったことを視聴者に印象付けるなど、球界との関わりを積極的に強調している。

 さらに、2022年9月にマイナーリーグの選手が大リーグの選手会に加入することが可能になると、「長年、加入を訴えてきた選手や選手会指導者の努力のたまものである」と選手会側を支持する姿勢を鮮明にしている。

 大リーグ機構はマイナーリーグ選手の選手会への加盟を巡って否定的な態度を取り続けていた。しかし、政界を含む多方面からの圧力を受けて方針を変更した経緯がある。

 こうした圧力のひとつがハリスのような政権中枢の人物に求められるのも、大企業の経営者との関係を重視する共和党と、労働組合を重要な支持母体とする民主党という違いを考えれば当然のことだろう。

 今年11月5日の投票が終わるまで誰が大統領選挙の勝者となるかは分からない。それでもハリスの存在は、選手にとっても球団経営者にとっても、新たな注目の対象になったことは間違いないのである。

(鈴村裕輔/野球文化学会会長・名城大准教授)

  ◇  ◇  ◇

 そんなMLBでプレーする大谷だが、シーズン終盤は苛立ちが募ることになりそうだ。深刻な投壊状態だったところに先日、左右の両エースが復帰したとはいえ、この2人は「終盤戦のヤバすぎるデータ」があるからだ。いったいどういうことなのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じでいる。

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