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「ふえるわかめちゃん」のヒントとなった飲み物は? 理研ビタミンに聞いた

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月1日 9時26分

「ふえるわかめちゃん」のヒントとなった飲み物は? 理研ビタミンに聞いた

「ふえるわかめちゃん」(提供写真)

【会社のギモン】理研ビタミン

「ふえるわかめちゃん」でおなじみの理研ビタミン。取引先から「即席みそ汁用の乾燥わかめを作れないか?」と相談があったことから、1969年に開発をスタート。しかし、わかめがくっつきうまく乾燥できない。

 この問題を解決したヒントは「急須の中の茶葉」だった。

「ある日の休憩中、お茶を入れている時に急須の中で茶葉が開いて葉っぱの形に戻っていくことに気がつき、『お茶の製法を利用すれば、うまくいくかもしれない』ということで静岡県の乾燥機メーカーに相談すると、お茶は筒状の機械で回転乾燥していることが分かりました」(理研ビタミン広報担当者)

 早速、回転乾燥機を改良。わかめをカール状に仕上げ、異物除去などの課題を解決し1974年に完成した。

 その後、爆発的なヒット商品になるが、こちらも人気の「リケンのノンオイル青じそ」など一般消費者向け(BtoC)の売り上げは会社全体の14%にとどまるのだという。

 では、主力製品は何なのか? 残りの8割以上は企業向け(BtoB)の売り上げで、その代表的な商品は「食品用改良剤」だそうだ。いわゆる乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、天然色素などで、これらは食品に添加することで機能を付与する役割を果たす。

「例えばパンでは、やわらかさを持続させたり、製造時の生地のベタつきを防止したり。また麺では、ほぐれやすくしたり、酸化による劣化を防止したり、麺に色を付けるなど。和洋菓子や飲料、冷食など、さまざまな加工食品に幅広い用途で使用されています」(前出の担当者)

 他にも味づくりの技術を生かし、カップ麺や袋麺向けの粉末スープの製造も手掛ける。理研ビタミンは、生産効率とおいしさアップに貢献する企業だった。

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