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【私と五輪】バドミントン高橋礼華「インドネシアでの1時間がなければ金メダルはなかった」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月2日 9時26分

【私と五輪】バドミントン高橋礼華「インドネシアでの1時間がなければ金メダルはなかった」

高橋礼華(C)日刊ゲンダイ

高橋礼華(バドミントン/2016年リオ女子ダブルス金)

 今から8年前の2016年。リオ五輪で日本バドミントン界が沸いた。女子ダブルスの高橋礼華・松友美佐紀の「タカマツ」ペアが史上初となる五輪金メダルを獲得したのだ。快挙に日本は大盛り上がりとなったが、当の本人は戸惑いを隠せなかったという。

 リオ五輪直後は街中で気付かれることも多くなりました。飲食店に行くとシャンパンをサービスしてくれたり、スタバに寄ったらカップに「おめでとうございます」ってメッセージを書いてくれたり。金メダルってすごいなと思いましたね。

 ラケットバッグを持ってタクシーに乗った際、運転手さんに「バドミントンのイベントで使うんです」と答えたら、「あ~、バドミントン! この前、五輪で金メダル取った人いたよね。ナントカペアって」と言われたことも(笑)。

 閉会式の前々日くらいに安倍さん(晋三首相=当時)がリオにいらして、「妻(昭恵夫人)が(テレビで観戦して)すごく興奮してました」とおっしゃられたのを覚えています。

 当時を振り返ると、選手村の部屋はマンションタイプの2LDKで、リビングのほかに私と松友の部屋、奥原希望選手と山口茜選手の部屋があるという感じでした。キッチンは確かコンロがなくて火が使えなかった。お風呂のお湯が出なくて水でシャワーを浴びたことも。あと、便座がガタガタで押さえていないとお尻がはまっちゃう不安定さがありました。

 私はお風呂に30分くらいはつかりたいタイプ。バスで30分ほどかけてジャグジーのあるサポートハウスに通いました。

 普段からミュージックビデオの動画を見ながら歌ったり漫画を読んだりして長い時間つかるので、漫画はスマホの電子コミックで、たぶん1000冊分ぐらい持っています。リオでは「アオハライド」を読んでいたかな。

 五輪の舞台はリオが初めてでしたが、緊張はあまりなかった。バドミントン人生の一番の目標だったので、「やっと立てる」という興奮やワクワク感の方が強かったですね。前日は「本当に明日から始まるんだ」と小学生が遠足に行く前日に寝られないような気分でうまく寝付けませんでした。

世界最強ペアの試合が終わるまで2人きりで話を

 私たちは当時世界ランキング1位で挑んだんですが、男子ダブルスの第1シードの選手たちがベスト8で負けたのを目の当たりにして、五輪はやっぱり何が起こるか分からないなと逆に気が引き締まった。だから1試合ずつ着実にという気持ちで試合に臨んでいた。

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