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佐々木朗希にメジャースカウト「合格点」も…“投げては休む”は米国で受け入れられるのか

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月2日 7時20分

佐々木朗希にメジャースカウト「合格点」も…“投げては休む”は米国で受け入れられるのか

佐々木朗希(C)日刊ゲンダイ

「久しぶりの登板ということを考えれば、合格点でしょう。最後の五回はギアを上げて、160キロの速球も投げてましたから」

 こう言うのはメジャースカウト。

 昨1日、ロッテの佐々木朗希(22)が西武戦に先発。右腕のコンディショニング不良で戦列を離れ、6月8日以来の実戦登板だっただけに、ネット裏にはメジャースカウトがズラリ。ヤンキース、マーリンズ、レイズ、カブス、パイレーツ、カージナルス、パドレス、タイガース、ブルージェイズ、ドジャースなどのスカウトが見守る中、5回72球を投げて3安打1失点で6勝目(2敗)。3奪三振は物足りない気もするが、およそ2カ月ぶりだから合格点を付けられるというのだ。

「肩肘に異常があったとしても、160キロの速球を投げられるのは、すでに不安がなくなっているということ。ただ、問題は投げた翌日、翌々日に異常が出ないかどうか。肩肘に張りや痛みが生じるようであれば、再び、抹消ということもあり得ます。しかし、だからといって我々の佐々木に対する評価が下がることはない。大きな故障をする以前にブレーキを踏む危機管理能力は評価できるし、4、5年すれば身体も完全に出来上がるでしょう。それまでは登板間隔をあけたり、休ませながら起用すれば良いのですから」(前出のスカウト)

 ただ、佐々木の「危機管理能力」は度を越えているのではないか。

 今回は今季2度目の離脱明け。「右腕のコンディショニング不良」で2カ月近くも戦列を離れたのだ。実際に現場でプレーするメジャーリーガーや首脳陣は、先発ローテをしばしば離脱する選手をどうみるのか。

 米紙コラムニストのビリー・デービス氏はこう言った。

「米国のファンやメディアはもちろん、メジャーリーガーが共感するのは自己犠牲の精神をもった選手です。チームの勝利ため、チームの窮地だからこそ、多少、無理をしてでも腕を振る。同僚が故障するとオレが投げると言って中3日で登板したロジャー・クレメンス然り、ワールドシリーズで1、4、7戦の3試合に先発したり、ソックスを血で染めながらチームを世界一に導いたカート・シリング然り。

大谷があれだけメジャーで支持されているのは、昨年、休養を勧める首脳陣を振り切って試合に出続けたメンタリティーも大きい。プレーオフの可能性がわずかに残っていただけなのに、結果として右肘靱帯を損傷するまで投げ、野手としてもプレーし続けた。自分の体を酷使してもチームのために目の色を変える精神の持ち主だからこそ、同僚も支持する。この投手のためにも何とか点を取ろうという気にもなるのです」

 ロッテは対西武戦、開幕から負けなしの14連勝。プロ野球新記録に貢献した佐々木は試合後、

「2カ月近くあいてしまったので、これからの試合で取り戻せるように頑張って投げました。残りの試合、全部、勝つつもりで投げたい」と話したが、これまでがこれまでだけに本当に投げられるかは疑問と言わざるを得ない。

  ◇  ◇  ◇

 今オフにもメジャー挑戦の可能性がある佐々木に対し、ロッテ以外のNPB球団まで怒りの矛先を向けているという。いったい佐々木の周りで何が起きているのか。他球団がブチキレる「納得の理由」とは何か。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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