【1時10分スタート】陸上 田中希実5000m、1500mの二刀流挑戦…元陸連強化委員長が徹底解説する“勝算”
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月2日 23時41分
田中希実(2023年陸上世界選手権女子5000メートル決勝)/(C)共同通信社
【パリ五輪】陸上女子5000メートル
1500メートルは東京五輪で8位入賞。5000メートルも昨年の世界選手権で8位に入った。今回は2種目同時入賞の期待がかかる。元陸連強化委員長の澤木啓祐氏は「トレーニングは不可能を可能にする。未知への挑戦は立派ですが」と前置きして、こう続ける。
「田中は五輪で勝負するために、1500メートルは3分55秒以内、5000メートルは14分20秒を切ることと言った。メダルを狙うための記録設定は間違ってはいません。ただし、ケニアやエチオピア勢はふるい落としのためにペースを激しく変化させる。800メートルと1500メートルも走っている田中は、ペースアップには対応できるとは思うが、1500メートルの3分55秒切りはかなり厳しい。しかも、1500メートルの予選は現地時間で5000メートル決勝の翌日。順調にいけば、そこから中1日で準決勝、決勝の3レースを走ることになる」
澤木氏が続ける。
「1500メートルは有酸素性の能力以上に、スプリント競走になるラスト300メートルの無酸素運動が勝負を決める。一方の5000メートルも最後の1000メートルは無酸素運動になるが、4000メートルまでは有酸素性の高い能力が求められる。無酸素運動の割合が違う、つまりトレーニングが異質な2種目の入賞を狙うのは極めて目標値が高い。最近の田中の走りを見るとケニア合宿の成果か、有酸素性能力が高くなった。入賞以上の可能性なら、1500メートルの前に行われる5000メートルの方が高いと見ます」
日本人では26年ぶりの8位入賞を果たした昨年の世界選手権5000メートルは14分58秒99。その時のラスト1000メートルは2分44秒84で走っている。
「このスピードは女子としてはすごい。それでも当時は8位です。800メートル、1500メートルのトレーニングでラスト1000メートルの無酸素能力は昨年よりアップしたでしょう。大臀筋の発達も厳しいトレーニングを積んできた証しです。日本のトラック陣に刺激を与える結果を残して欲しいです」(澤木氏)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
田中希実、5000mは組9位で予選落ち「前回の五輪より進化できている自負はある」 1500mへ前を向く
日テレNEWS NNN / 2024年8月3日 7時38分
-
田中希実が5000mで予選敗退「現実が受け入れられない」15分00秒62の組9位で決勝まで一歩届かず【パリ五輪・陸上】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月3日 1時43分
-
田中希実は女子5000Mで決勝に進めず「現実が受け入れられない」予選1組9着 昨年の世界陸上は8位入賞の種目…パリ五輪
スポーツ報知 / 2024年8月3日 1時43分
-
田中希実が5000m&1500mで前人未踏の挑戦、史上初の女子2種目入賞へ【パリ五輪陸上プレビュー】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年8月2日 12時0分
-
陸上・女子中長距離の日本のエース田中希実が再び五輪の舞台へ ケニア武者修行も敢行した3年間の成果は
日テレNEWS NNN / 2024年8月2日 11時45分
ランキング
-
1細谷の同点弾取り消しが分岐点 日本、スペインに敗れて8強敗退…藤田や小久保が涙流す
FOOTBALL ZONE / 2024年8月3日 1時58分
-
2“ブーイングの嵐“ 『アンスポーツマンライクファウル』認められず ホーバスHCは猛抗議 フランス戦で八村塁は退場
日テレNEWS NNN / 2024年8月2日 20時33分
-
3“ワタガシ”ペアが日本バドミントン界初の快挙「勇大くんと出会えて本当に良かった」2大会連続表彰台 東京に続き銅メダル…パリ五輪
スポーツ報知 / 2024年8月2日 22時52分
-
4【ボクシング】性別騒動ボクサーの即時失格を米識者要求「ステロイドと同じ」「殺す可能性」
東スポWEB / 2024年8月2日 16時41分
-
5「国際映像でまさか…」「普通の観客みたい」 日本銅メダルの中継で突然抜かれた大御所タレントにネット騒然
THE ANSWER / 2024年8月2日 23時7分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください