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サッカー男子日本のパリ五輪「決定的敗因」と今後…スペインに完敗、56年ぶりメダルならず

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月3日 8時11分

サッカー男子日本のパリ五輪「決定的敗因」と今後…スペインに完敗、56年ぶりメダルならず

沈む日本代表(C)JMPA

【パリ五輪】男子サッカー

 日本時間3日の準々決勝で大岩剛監督率いる日本は、強豪のスペインを相手に0ー3で敗退。8強止まりに終わり、3年前の前回東京大会の4強を下回る結果となった。

 日本にも得点チャンスはあった。0ー1で迎えた前半40分、FW細谷真大(柏)が見事な反転シュートを決めたが、VARによってボールを受けた際、スパイクのかかと部分のオフサイドが判明。取り消しになった。前半終了間際の細谷のヘディングシュートは左ポストを直撃。試合終盤のCB高井幸大(川崎)のヘディングシュートはクロスバーに嫌われた。

 敗因のひとつに「スペインの久保建英の招集失敗が挙げられる」と元サッカーダイジェスト編集長・六川亨氏が続ける。

「五輪出場16カ国の中で年齢制限なしのオーバーエイジ(OA)3人枠を採用しなかったのは日本だけ。たとえOA枠選手を呼んでも連係面の問題などマイナス面も予想され、OA枠ゼロが敗因とは言い切れない。それよりも23歳以下の年齢制限に引っ掛からないスペインの久保を招集できなかったのが痛かった。久保本人は五輪に出たいと表明していたが、所属のソシエダを説得できなかった日本サッカー協会の不手際と言っていい」

 日本ースペイン戦と言えば、2022年カタールW杯一次リーグで「三笘の1ミリ」などで逆転勝ちしたことが思い出される。この日はオフサイドとなった「細谷の1ミリ」が痛かったが、五輪代表では両国のレベル差がA代表以上に大きかった。

「2ゴールを決めた相手のフェルミン・ロペスと背番号10のアレクス・バエナは、今夏のユーロを制したスペインA代表の一員。先発したCBの2人は、バルセロナ所属でA代表歴もある。日本のDF4人と1トップのFW細谷はJリーグ所属の選手。いつもプレーしているステージのレベル差が積み重なり、0ー3というスコアになりました」(ワールドサッカーグラフィック元編集長・中山淳氏)

 試合後、大岩監督は涙を浮かべながら「今後は(日本A)代表で頑張ってほしい」とコメントしたが、実際にA代表入りして活躍しそうな選手は「現時点では見当たりません」と前出の中山氏。

「川崎の19歳CB高井は今後、海外でもまれてレベルアップすれば、A代表で存在感を示す可能性を秘めていますが、たとえば一次リーグで好セーブを連発したGK小久保玲央ブライアン、ボランチで攻守の要として奮闘したMF藤田譲瑠チマにしても、まだA代表でプレーするイメージが沸いてきません」(中山氏)

 56年ぶりのメダルが期待された大岩ジャパンだったが、日本と世界との差は大きかったーー。

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