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男子バレー 不発に終わった主将・石川祐希…親友が語る「ここから逆襲」 米国に敗戦も決勝T進出

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月3日 8時32分

男子バレー 不発に終わった主将・石川祐希…親友が語る「ここから逆襲」 米国に敗戦も決勝T進出

石川祐希(C)JMPA

 日本時間3日未明の米国戦は肝が冷える戦いだった。

「1セットでも取れば、決勝トーナメント進出」という条件下で、米国の「速い、高い、強い」攻撃に翻弄され、日本の攻撃はことごとく高いブロックに跳ね返される苦しい展開に。あっと言う間に16-25、18-25で2セットを落とし、ストレート負けによる予選リーグ敗退の気配が漂った。

 悪い流れを断ち切ったのは第3セットから。ブラン監督は主将でエースの石川祐希(28)を外し、大塚を投入。序盤で初めて3連続得点すると、このセットを25-18で逃げ切った。

 試合は完敗だったが、セット率の関係で決勝トーナメント進出が決定。52年ぶりのメダル獲得に望みをつなぐ中、途中交代で見せ場なしに終わった石川の胸中は複雑だ。試合後、笑顔を見せることなくこう言った。

「僕も非常にプレーが悪かった。(本当なら託されるべきところで)託してもらえなかった。次からは球をもらえるような準備をしっかりしていきたい」

 21年東京大会からは主将としてチームを牽引してきただけに、予選突破の安堵感より不甲斐なさが勝った。責任感は人一倍強い。

「もともと控えめな性格でしたが、主将になってからは『世界一』『金メダル』と大きな目標を公言するようになりました。もちろん、それだけの実力があるから言えることですが、自分の発言によってチームを鼓舞し、ファンを惹きつける。主将としての役割を果たすという強い責任感があるからこそでしょう」

 とは、愛知・星城高バレー部で石川とともに高校史上初の6冠(2年連続インターハイ、国体、春高制覇)を達成した“キセキの世代”のひとり、川口太一氏(元ウルフドッグス名古屋)。逆境を力に変えるのが石川だと、さらに続ける。

「本来、バレーボール選手の王道は大学卒業後に企業に所属し、Vリーグでプレーすることです。でも、石川は(中大進学後に)迷うことなく本場イタリアのクラブに身を置くことを選んだ。少しでも上手くなるため、世界一のバレーボール選手に近づくためです。昨年、イタリアで石川に会った時のこと。企業に所属していないからこそ、『引退後は誰も守ってくれない。だから毎日を大切に、1試合1試合、 毎日の練習を一生懸命取り組むんだ』と話していました。バレーに対する取り組みに一切の妥協がありません」

 この日のインタビューを「また次の機会もある。そこでしっかりプレーできるようにしていきたい」と締めくくった石川。決勝トーナメントで鬱憤を晴らしたい。

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