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健大高崎(群馬)青柳博文監督「野球部の年間予算が1億円? わはははは…」【2024年夏の甲子園 監督突撃インタビュー】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月6日 9時11分

健大高崎(群馬)青柳博文監督「野球部の年間予算が1億円? わはははは…」【2024年夏の甲子園 監督突撃インタビュー】

青栁博文監督(C)日刊ゲンダイ

 あす(7日)の大会初日は今センバツで優勝した健大高崎(群馬)が登場する。かつて走塁を重視する「機動破壊」で一世を風靡し、ついに紫紺の優勝旗を手にした。専用グラウンドや選手寮、室内練習場など様々な設備にも恵まれ、他校からは「あれだけの設備があれば優勝するのも当然」といった声も聞かれる。指揮を執る青柳博文監督(52)を直撃した。

  ◇  ◇  ◇

 ーー2015年に監督は、「高校野球は流行り廃りがある。10年単位で野球が変わる」と話していましたが、今の高校野球をどう感じていますか。

「昔、ウチがやっていたような細かな野球、小技や偽装プレー、ギャンブル的な仕掛けなどはどの学校も対策を取ってきて、通用しなくなっていますね。今は力のあるチームじゃなきゃ勝てない」

 ーー力とは打力のことですか?

「(今春から)バットが変わったことが大きいですね。あのバットは力、つまりパワーがないと打球が飛ばない。技術だけでは無理なんです。だから打力のあるチームとないチームの差が激しくなってきた。しっかり身体作りをしないと、バットに振り回されてしまう」

 ーーセンバツの優勝で他校から警戒されるようになりましたか?

「試合をするとよくわかりますね。ウチの戦術やサインが研究されてるな、と感じることはよくあります。打者の弱いコースや投手の癖などを突かれることも珍しくない」

 ーーかつては「機動破壊」がテーマで、今春は「スペクタクルベースボール」がスローガン。

「選手は毎年変わるし、特徴もその年でそれぞれ。年によって野球のやり方も変わります。ただ、今も見る人を魅了する『スペクタクル』を続けていきたいですね」

 ーーベンチ入りの選手をみると北は北海道、西は兵庫と幅広い。スカウティングにも力を入れているのですか?

「ウチは私学なので、力ある選手を獲得したいというのはあります。スカウトの数? ウチでコーチをしていた人物が、今は静岡の磐田東の監督になった。彼から情報を聞いたりしていますが、基本、スカウト自体は僕一人でやってる感じです」

 ーーなんでも、狙っている選手が大阪桐蔭とかち合うこともあるとか。

「ありますよ。面白いのは、今は関東の中学生が関西の高校に行きたい、というケースが増えていることです。逆も? そうですね。どっちも昔はめったになかったこと。それが今は普通になりつつあります」

 ーー健大高崎は設備も豪華。ただ、監督が就任した02年当時は専用グラウンドもなかったとか。

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